NY外為:ドルがユーロに対して7週ぶり高値-経常赤字縮小で(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユー ロに対して7週間ぶり高値まで上昇。午前に発表された第3四半期の経常赤字 が過去2年での最低に縮小したことから、ドル買いが優勢になった。

ドルは主要16通貨のうち12通貨に対して上昇。米財務省が発表した外国の 政府と投資家が保有する米長期金融資産額は、10月に買い越し額がエコノミス ト予想の2倍だったことが明らかになった。ドルはニュージーランド(NZ) ドルとブラジル・レアルに対して最も値上がりした。

デイリーFXドットコムの上席通貨ストラテジスト、ボリス・シュロスバー グ氏は、「米経済は崩壊してはいない。ドルが上昇すればより多くの市場参加 者が、対ドルでユーロを売り、この流れに飛び乗ってくる」と語った。

ニューヨーク時間午後4時15分、ドルはユーロに対して0.2%上昇して

1.4400ドル。一時は10月26日以来の高値、1.4331ドルをつけた。対円でのド ルは0.4%下げて112円87銭。円はユーロに対して0.6%上昇して162円55銭。 シュロスバーグ氏は、ドルが年末までにユーロに対して1.40ドルまで上昇する 可能性があると指摘する。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は 3営業日連続で上昇して77.50。10月24日以来の高水準だった。

カナダ・ドルや円、スイス・フラン

カナダ・ドルは主要16通貨すべてに対して上昇。北米の景気減速懸念が緩 和され、カナダ銀行が向こう3カ月間で追加利下げを実施するとの見方が後退 した。同銀は今月4日に政策金利を4.25%に引き下げた。

円はNZドル、ブラジル・レアル、南アフリカ・ランド、豪ドルに対して上 昇。世界的に株式相場が下落し、トレーダーは低金利通貨の円で資金を調達し、 高金利通貨で運用するキャリー取引を解消したのが背景。円はNZドルとブラ ジル・レアルに対しては1%以上、値上がりした。

同じくキャリー取引で資金調達通貨として利用されるスイス・フランも主要 16通貨のうちドルとユーロを含む14通貨で上昇した。

日本の政策金利は0.5%、スイスは同2.75%。これに対しブラジルは11.25%、 南アフリカは11%となっている。ニュージーランドとオーストラリアの政策金 利はそれぞれ8.25%と6.75%に設定されている。

金利先物市場動向によると、来年1月30日の連邦公開市場委員会(FOM C)会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が0.25ポイント引き下げ られる確率は84%、先週の100%から低下した。ドルは先週、ユーロに対して

1.56%上昇した。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、11日に終了した週に対ユーロ でのドル下落を見越した建玉は6万3374枚と、前週の6万9117枚から減少し た。過去5年間の平均では同3万5460枚となっている。

米経常赤字

米商務省が発表した2007年第3四半期(7-9月)の経常収支は1785億ド ルの赤字だった。貿易赤字の縮小や米国外への投資益の拡大が寄与した。

財務省が17日に発表した統計によると、外国の政府と投資家が保有する米 長期金融資産額は10月に1140億ドルの買い越しと、前月の154億ドルを上回 った。中長期国債の買い越し額がほぼ2年ぶりの高水準になったことが寄与し た。

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