国際協力銀:アブダビ石油公社に30億ドル融資-UAEと関係強化(2)

政府系金融機関の国際協力銀行は、アラブ 首長国連邦(UAE)のアブダビ石油公社に30億ドル(3400億円)規模の資金 を融資する。UAEは日本にとってサウジアラビアに次ぐ2番目の原油輸入先。 融資実行を通じて関係強化を図り、供給の安定化につなげたい考えだ。

アブダビ石油公社は、調達した資金を原油増産などに投資する見通し。また、 返済には、コスモ石油など日本の石油会社が支払う原油の購入代金が充てられる。 交渉に近い複数の関係者が、契約締結前に匿名を条件に明らかにした。みずほフ ィナンシャルグループなど他の国内銀行も融資に協力する。

みずほ証券の塩田英俊アナリストは「長い目で見た場合、安定供給に資する 契約だ。UAEにとっても、長期的に顧客を確保できるというメリットがあるの ではないか」と指摘する。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国中4位の生産量を持つUAEは、日本の 輸入量の25%を賄う。また、アブダビ国営の国際石油投資会社(IPIC)は 10月、産油国との関係強化を狙うコスモ石油の第三者割当増資を引き受け、約 2割の株式を取得し筆頭株主となった。

福田首相とアブダビ皇太子が調印

福田康夫首相は17日夕、首相官邸でアラブ首長国連邦(UAE)のムハン マド・アブダビ皇太子と、日UAE合同経済委員会第1回会合の共同声明などに 調印した。

官邸の発表によると、調印した文書はほかに、①国際協力銀と丸紅、アブダ ビ水・電力庁との株主直接契約②国際協力銀とアブダビ国営石油会社との融資契 約③中小企業基盤整備機構とハリファ中小企業開発基金との協力覚書④アブダビ 商工会議所と東京商業会議所間の覚書⑤アブダビ集光太陽熱発電技術の共同研究 開発契約-。具体的な内容は官邸は発表していない。

--共同取材 中山理夫  Editor:Kenzo Taniai

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