【個別銘柄】銀行、ACCES、三洋電、藤和、ドワゴ、薬品、三陽商

17日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が5%安の53万3000円と 5日続落するなど、銀行株が総じて安い。東証業種別33指数で、TOPIXに 対する下落寄与度では銀行が1位。15日付の日本経済新聞朝刊によると、米銀 行が設立準備を進める共同基金機構は、国内の大手金融3グループに各50億ド ルずつの出資を要請、回答期限は今週中としている。市場参加者の間では、出資 負担を警戒する声が聞かれた。

ACCESS(4813):9.4%安の48万9000円と大幅続落。UBS証券は 14日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。目標株価は26万円 維持。14日昼に発表した2007年2-10月まで9カ月間の連結最終損益は、117 億800万円の赤字(前年同期は128億2900万円の赤字)。05年に買収した米ソ フト開発会社ののれん代償却がかさみ、受託開発事業の採算悪化も響く。競合相 手の増加で、リナックスをベースとする携帯電話向け基盤ソフト「アクセス・リ ナックス・プラットフォーム(ALP)」の受注動向を警戒する向きもある。

携帯電話コンテンツ関連株:ドワンゴ(3715)が13%安の35万1000円、 ディー・エヌ・エー(2432)が12%安の49万8000円。東証1部の値下がり率 で、両社が上位2社を占めた。携帯コンテンツ関連は先週10日、青少年に対す る有害サイトアクセス制限サービスの導入促進に関し、総務大臣が携帯電話事業 者へ要請して以降は、株価の乱高下が続いている。

三洋電機(6764):4.3%安の203円と3日続落。過去の決算処理問題で、 16日付の日本経済新聞朝刊は証券取引等監視委員会が15日、三洋電に課徴金を 科すよう方針を固めたと報道。内容自体は、4日付の毎日新聞朝刊とほぼ同じで 新味に乏しいが、みずほインベスターズ証券調査部の大澤充周シニアアナリスト は、今回の報道で「機関投資家がポジションを変えるとは考えにくい」と説明し ながらも、報道に反応して「個人などが短期的な売りを出した」と見る。

藤和不動産(8834):16%高の232円と4営業日ぶり急反発し、東証1部の 値上がり率で、東北ミサワホーム(1907)の28%に次ぐ2位。筆頭株主の三菱 地所(8802)が分譲住宅での業務・資本提携を強化するため、第三者割当増資を 引き受けて子会社化すると前週末に発表した。これを受けて、分譲マンション事 業の競争力拡大につながるとの期待で、買いを集めた。

キヤノン(7751):0.4%高の5530円と5営業日ぶりに小反発。14日に開 催された事業説明会で、新興国を中心にDSC(デジタルスチルカメラ)の販売 が好調に推移するとの見通しが示された。この説明会を受けて、リーマン・ブラ ザーズ証券は14日、投資判断を「アンダーウエート」から「イコールウエー ト」に引き上げ、目標株価を6067円から6124円に変更した。

三井鉱山(3315):一時3.8%高の382円まで上昇。原油価格高騰などの影 響による収益力の低下、国内需要の拡大が見込めないとして、石油関連事業から 撤退すると前週末14日に発表した。不採算事業の整理で、今後の経営効率化が 進むとの見方が広がった。ただ上値での売り圧力も強く、相場全般が下落基調を 強めた午後後半に下げに転じた。終値は1.9%安の361円。

医薬品株:武田薬品工業(4502)が1.8%安の6610円、アステラス製薬 (4503)が1.8%安の4890円など軒並み安。社会保障費の抑制を図り、厚生労 働省が「販売量が多く薄利多売が可能な薬の単価を一段と引き下げることのでき る『市場拡大再算定』を行う」方向で検討に入ったと一部で報じられた。高血圧 症治療薬や抗うつ剤が対象になるとの懸念が広がり、医薬品株全体が売られた。

イハラケミカル(4989):11%安の227円と急反落。安値引けで年初来安値 を更新、東証1部の値下がり率7位。バイオエタノールの普及に向け、北米の綿 花栽培地がコーン(とうもろこし)栽培に変わってきている。同社の主力製品で ある綿花栽培用除草剤の販売が落ち込み、今期(2008年10月期)の減益幅が拡 大する見通しとなったことを受け、業績悪化に失望した売り圧力が強まった。

ミレアホールディングス(8766):1.1%高の3630円と5日ぶりに反発。傘 下の東京海上日動火災保険が企業保険分野に強みを持つ英保険会社、キルンを 2008年3月をめどに買収すると14日に発表。1061億円(4億4200万ポンド) で全株式を取得する。ミレアは、世界167社の保険ブローカーが集まる保険引受 専門の「ロイズ市場」にキルンを通じて参入し、海外保険事業を強化する。

三陽商会(8011):9.7%安の687円。業績予想の修正を発表した午後1時 以降に下げ幅を拡大。11月後半に好転の兆しが見えていた販売が、12月に入っ て再び停滞している。今期(2007年12月期)は28%の営業増益予想が、一転し て5.4%の減益見通しに変更されたため、投資家の売り注文が増えた。

NECトーキン(6759)3.7%高の476円。一時は492円まで買われ、7月 20日以来、約5カ月ぶりの高水準に戻す。リチウム電池の不具合問題に絡んで 今期(2008年3月期)は損失が出るため、11月下旬まで軟調な展開を続けてき たが、足元でゲーム向けのコンデンサーが好調なことを見て、来期(09年3月 期)以降の収益急回復が期待されている。

ミライアル(4238):ストップ安水準に当たる500円(12%)安の3690円。 半導体工場で使用される大型ウエハー向け容器の受注が減速しているほか、減価 償却費もかさむとして、通期(2008年1月期)の業績計画を減額修正したこと を受け、投資家の売りが膨らんだ。

アールエイジ(3248):ストップ高に当たる4万円(19%)高の25万5000 円。不動産物件の引き渡しが順調に進み、前期決算は大幅な増益だった。今期も さらに利益を伸ばす計画を示したことから、業績拡大期待が高まった。初の配当 を決めたことで、株主還元姿勢も評価された。

日本ロングライフ(4355):10%安の2万1130円と急反落。既存施設の入 居率が想定を下回り、前期(2007年10月期)の赤字幅が事前予想を上回った。 新設ホーム2カ所の先行投資負担を吸収できずにいるため、この段階で同社株を 購入するには時期尚早とみられたようだ。

ナルミヤ・インターナショナル(3364):7.8%安の6万2700円と大幅続落。 猛暑や残暑の影響で秋冬物の立ち上がりが遅れた上、主力ブランド商品の販売が 振るわず、今期は一転して大幅な減益に陥る見通しとなった。販売競争が激しく なっており、業績回復に時間がかかると警戒された。

ライオン(4912):0.7%高の569円と続伸。国内家庭用品の販売が好調に 推移し、今期(2007年12月期)の連結営業利益が従来予想を上回る見通しと一 部で報道された。報じられた数字はアナリスト予想から上振れているため、これ を好感して買いが先行した。ただ、原材料価格の動向などを見極めたいとの姿勢 もあり、上昇力は限定的。

飯田産業(8880):9%安の773円と大幅に7日続落。住民税増税や景気不 透明感など戸建て販売住宅の環境悪化が続き、10月中間期の連結純利益は前年 同期比65%減の8億600万円にとどまった。据え置かれた通期計画値22億2000 万円(前期比56%減)に対する進ちょく率は36%。

ポイント(2685):既存店売上高が復調し、9カ月累計(2007年3-11 月)の連結営業利益は前年同期比9%増の100億円と好調だった。通期業績の上 振れ期待から、朝方には一時0.2%高の5710円と上げた。ただその後はじりじ りと値を切り下げ、7.4%安の5280円で終えた。

YOZAN(6830):20%安の240円と大幅に3日続落。08年3月期の最 終損益が従来の30億5500万円の赤字予想に対して128億200万円の赤字へと赤 字幅が拡大する見通しとなった。保有資産や子会社株式の評価損などで、特別損 失111億円を計上したため。また9月中間期末時点で約103億円の債務超過に陥 る見通し。

CHINTAI(2420):ストップ安に当たる4000円(8.3%)安の4万 4000円。主力商品の広告出稿支援システム「CRS」の加盟店が計画を下回っ たために広告収入が伸び悩み、前期(07年10月期)の連結経常利益が従来予想 を下回った。今期(08年10月期)も減益を見込んでいるため、成長停滞懸念か ら売りが膨らんだ。

アストマックス(8734):ストップ安となる4000円(11%)安の3万3800 円。11月度の運用資産残高は、前月比36.5%減の232億2900万円と大幅に落ち 込む。11月上旬にかけて商品価格が急激に上昇する中、大口顧客による利益確 保目的の解約があったため。

日本和装ホールディングス(2499):1.9%高の3万2100円と3営業日ぶり に反発。営業力の強化で10月中間期の売上高は前年同期比8.2%増の30億7000 万円となるも、有名俳優起用による積極的な広告宣伝費の投入などがあり、純利 益は21%減の9600万円に。通期(08年4月期)の純利益計画5億3000万円 (前期比変わらず)は据え置き。また10月末を基準日に1株当たり500円の20 周年記念配を行う。今期配当金は、期末予想の1200円と合わせて1700円に。

リンクアンドモチベーション(2170):この日、東証2部市場に新規上場し た。買い気配を公募価格(10万円)の2倍に当たる20万円まで切り上げたが、 初値は付かなかった。同水準での買い越し株数は5000株超。人事などの経営コ ンサルティング事業を手掛ける。

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