ポンドはドルに追随し下落か-住宅市場低迷が両通貨の足かせに

1カ月前に対ドルで26年ぶり高値を付けた ポンドが今、売られ始めている。ポンドは11月9日に1ポンド=2.1161ドル まで上昇した後、主要16通貨のうち13通貨に対し下落。米国と同様、英国でも 中央銀行が信用市場を落ち着かせるため利下げに踏み切ったほか、住宅価格が下 落している。

債券ファンド最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメント (PIMCO)のグローバルストラテジスト、アンドルー・ボールズ氏は、「世界 で米国と同じような問題にさらされている経済がどこかといえば、英国はそのリ ストのかなり上位に来る」と説明した上で、「ポンドは売りだ」と述べる。

ポンドは1981年5月以来の高値を付けた後、4.3%下落し1ポンド=

2.0216ドルと、週間ベースで3週連続安となっている。年初来ではカナダ・ド ルに対し9%安、ユーロに対し6%安。一方で米ドルは、米連邦準備制度理事会 (FRB)のドル指数を構成する6通貨から成る貿易加重通貨バスケットに対し 年初来で7.5%下落している。

UBSやドイツ銀行はポンドが2008年にドルに対し少なくとも6%下落す ると予想。独保険大手アリアンツ傘下のPIMCOやメリルリンチ、ゴールドマ ン・サックス・グループは、英米間の貿易水準などを基にすると、ポンドは最大 で25%過大評価されている可能性があるとしている。

イングランド銀行は6日、政策金利を0.25ポイント引き下げ5.5%とした。 米金融当局が9月以降3回の利下げを余儀なくされたように、英国内でも住宅市 場の低迷が中銀を動かした。英住宅は11月、3カ月連続で値下がりし、1995年 以後で最長の価格下落を記録した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト15人を対象にまとめた調査中央 値では、来年の英経済成長率は2%と、07年の3.1%から低下する見込み。

BNPパリバの上級為替ストラテジスト、イアン・スタナード氏は、「ポンド は来年、目立ってパフォーマンスの悪い通貨となるだろう」と話す。ポンドが

1.83ドルまで下落すると予想する同氏は、「住宅市場はがけから落ちているよう なものだ。ポンドはかなり急激に下がるだろう」と語る。

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