GEリアル:台湾不動産市場に2年間で300億円投資、分散戦略(3)

米ゼネラル・エレクトリック(GE)グルー プ企業で、日本での不動産投資を行うGEリアル・エステート(東京都港区)は、 台湾の不動産市場に今後2年間で300億円強の投資を目指す。低金利など不動産 投資に適した環境と判断したほか、過熱感が出ている日本の不動産市場からの分 散投資も進める。

GEリアルエステートの吉田奉行社長はこのほど、ブルームバーグ・ニュー スのインタビューで、「台湾の不動産市場の投資計画として今後2年間で2億- 3億米ドル規模を目指している」と述べた。投資対象はオフィスや商業施設が中 心で、将来の分譲マンションの可能性についても調査しているという。

GEリアルエステートは、11月に台湾台北市中心部のオフィスビル(地上12 階建て)を約24億円で取得した。同社の台湾の不動産投資は今回が初めて。

吉田社長は、台湾市場の魅力について「低金利でカントリーリスクも限られ ている」とし、従来の日本市場への投資に加えて「投資先を分散する意味もある」 と述べた。同社の不動産投資残高は2007年12月現在で約62億米ドル(約7000 億円)。

新生証券の宮川淳子シニアアナリストは、「日本以外の市場への分散投資は 意味がある。税制面などでカントリーリスクがある中国と違い、台湾への投資は 評価できる」と述べた。

日本の不動産もなお買える、価格適正化へ

一方、日本の不動産投資については、同社は引き続き取得の機会を探る考え だ。米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題の影響による 不動産投資信託(REIT)市場の投資口価格の下落、金融機関の貸出姿勢の厳 格化、金融商品取引法など事業環境の変化で、今後は放出される不動産が出てく る可能性があるためだ。

吉田社長は、今後は資金調達やコンプライアンス(法令順守)が難航した一 部の投資家が不動産を放出する可能性があると見ており、「市場価格をはるかに 上回る高値買いをしなくても適正な価格で買う機会が出てくる」と指摘。不動産 市況を見ながら、「積極的に投資していきたい」(同社長)という。

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