10月第3次産業活動指数は前月比1.1%上昇-情報通信業など堅調(3)

卸売・小売業や金融・保険業といったサー ビス産業の動向を示す第3次産業活動指数は、10月に前月比で2カ月ぶりに上 昇した。情報通信業や卸売・小売業などが堅調に推移したことが寄与した。

経済産業省が17日発表したところによれば、10月の第3次産業活動指数は 前月比で1.1%上昇した。2000年を100とした指数は110.4(季節調整値)。業 種別でみると、11業種中、5業種で上昇した。ブルームバーグ・ニュースが民 間エコノミスト29人を対象に実施した事前調査では予想中央値は前月比1.2% 上昇だった。

第3次産業活動指数は、供給側の国内総生産(GDP)とされる全産業指数 の6割を占める指標。外需と並び景気回復の大きな鍵となる個人消費の動向を図 る上で供給側の統計として注目されている。

経済産業省経済解析室の久武昌人室長は、発表後の記者説明で「一進一退を 繰り返しながら全体としてはなだらかに上がっている」との見方を示した。また、 10月の指数の110.4は2000年基準で3番目に高い数字と述べた。

ソフトウエアが好調

指数への寄与度をみると、ソフトウエアを中心に情報通信業が最も高く、次 いで卸売・小売業、金融・保険業の順だった。情報通信業の指数は2000年基準 で最高になり、「受注ソフトウエアでは金融業向けなどが良かった」(久武室 長)という。卸売・小売業では、総合商社などの各種商品卸売業や、自動車小売 業などが伸びた。金融・保険業では、株式の売買代金の増加などにより証券業が 伸びている。

みずほ証券の清水康和シニアマーケットエコノミストは、発表後のリポート で、10月は市場予想の平均を下回ったものの、「7-9月期を0.3%上回ったこ とから、10-12月期は2期ぶりのプラスの可能性が出てきている」と指摘、 「上昇一服となった第3次産業が再び上昇に向かう」との見方を示した。

足元ではガソリンや食品の価格上昇で消費マインドが低迷しているにもかか わらず、小売業販売は比較的底堅く推移している。10月の小売業販売額は、新 車投入効果で自動車販売が伸びたことや、原油高を受け燃料販売額が増加したこ とから、3カ月連続で増加した。

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