バイオエタノール普及が逆風、イハラケミ株は急落-今期減益幅が拡大

各種有機化学品の製造・販売を手掛けるイ ハラケミカルの株価が急反落。前週末比26円(10%)安の229円まで売られて おり、11月27日に付けた238円を下回って年初来安値を更新した。バイオエタ ノールの普及に向け、北米の綿花栽培地がコーン(とうもろこし)栽培に変わっ てきている。同社の主力製品である綿花栽培用除草剤の販売が落ち込んでおり、 今期(2008年10月期)の減益幅が拡大する見通しとなったことを受け、業績悪 化に失望した売り圧力が高まった。

イハラケミは14日に、前期(07年10月期)連結決算を発表。建材用のア ミン類や産業薬品部門の順調な販売から、売上高は前の期比5.1%増の218億円 と増収を確保したが、利益ベースでは原材料価格の上昇、有機中間体部門におけ る主力製品の需要減、試験研究費の増加などが響き、営業利益が同13%減の15 億6500万円、純利益は同24%減の9億円となった。

同時に示した今08年10月期の連結業績見通しは、売上高が前期比3.7%増 の226億円、営業利益は同68%減の5億円、純利益は同67%減の3億円として いる。同社総務課の渥美直也氏によると、北米ではバイオエタノールの原料とな るコーンを新たに栽培する大規模農家が増える一方、綿花の作付面積は減ってお り、「利益率の高い綿花向け除草剤の販売が落ちてきている」という。

また、原材料価格の上昇も引き続き重しとなるほか、「昨年から今年にかけ て実施された設備投資に対する減価償却費負担が税制改正の影響で増加すること も大きい」(渥美氏)としている。売り上げについては、今年度も建材用のアミ ン類や産業薬品部門が伸び、北米の綿花除草剤の落ち込みを補う見通しだ。

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