「弱いドル」「普通の円」で年度内100円割れも‐JPモルガン佐々木氏

JPモルガン・チェース銀行為替資金本部 の佐々木融チーフFXストラテジストは14日、ブルームバーグ・テレビとのイ タビューで、ドル・円相場の見通しについて、これまでドルとともに弱い通貨 だった円が「普通の通貨」になることにより、2007年度内は緩やかなドル安・ 円高基調をたどり、ドルが1ドル=100円を割り込む可能性もあると語った。一 方、08年後半は米国が利上げするとの予想から、ドルが買い戻され、ドル・円 も少し反発するとの見通しを示した。コメントの詳細は以下の通り。

07年度内のドル・円相場の見通し:

「ここ数年間の為替相場はドルも円も両方弱くて、結果的にドル・円はレ ンジ、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)は上昇という流れが続いていた が、ここにきてボラティリティ(変動率)が上がってしまって、マーケットの 不安定感が強まっているので、円の弱いというステータスが少し修正されてく るだろうとみている。決して円が強い通貨になるとは思わないが、これまでの ような非常に弱い通貨ではなくなるとみている」

「一方で、ドルに関してはまだこのまま弱い通貨というステータスが続く とみられる。そうすると、弱いドルと普通の円を合わせたドル・円というのは 緩やかながら下落基調をたどる」

「ここから1ドル=100円の方向に近づいていった時に介入などの期待も出 てくるだろうが、恐らく介入はないと思うので100円は割れるとみている」

介入については、「G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)でずっと中 国に対してフレキシブルな為替制度を採るべきだとプレッシャーをかけている ので、それとの整合性が取れない。また、介入の原資である政府短期証券の積 み上がり残高が非常に大きくなっているので、それほど以前のように大量介入 ができる状況ではない」

07年度明け以降のドル・円相場の見通し:

「JPモルガンは、来年後半になってからFRB(米連邦準備制度理事会) が利上げを行なってくると予想している。利上げ期待が高まることによって、 ドルが少し買い戻されるという予想になるので、ドル・円も年後半は少し反発 してくるのではないかとみている」

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