NY外為(14日):ドル上昇、対ユーロ1.4%高-CPI統計を好感(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対 ユーロで続伸。2004年8月以来で最大の上昇率となった。11月の米消費者物 価指数が2年ぶりの大幅な伸びを示したため、米国の追加利下げ観測が後退し、 ドル買いが膨らんだ。

ドルは主要16通貨のうち14通貨に対して上昇。フェデラルファンド(F F)金利先物相場が示す08年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での 追加利下げの確率は100%から低下した。ドルはユーロに対し、週間ベースで

1.6%高と、06年6月以来の大幅高となった。

マン・グローバル・リサーチのシニア通貨アナリスト、マイケル・マルピ ード氏(シカゴ在勤)は「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)はドル高方向 に動き始めた。インフレが高進し、FOMCが積極的に利下げしづらくなって いる」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時現在、ドルはユーロに対して1ユーロ=

1.4423ドルと、前日の1.4633ドルから1.4%上昇。円に対しては1ドル= 113円41銭(前日は112円21銭)に上昇した。ドルは一時、対ユーロで

1.4412ドル、1ドル=113円60銭と、ともに11月以来の高水準を付けた。

ユーロは対円で1ユーロ=163円57銭と、前日の164円21銭から下げた。 ポンドはドルに対し、1ポンド=2.0169ドルと、前日の2.0414ドルから下落。 スイス・フランは1.1526フラン(前日は1.1412フラン)に下げた。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物相 場が示す利下げ確率は低下。FOMCが今後3カ月間にFF金利の誘導目標を

0.5ポイント引き下げ3.75%に設定する確率は38%となり、1週間前の61%か ら低下している。1月の0.25ポイントの利下げ確率は76%。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数 は1.1%高の77.425。一時は77.485と、10月25日以来の高水準を付けた。11 月23日には74.484と、同指数算出を開始した1973年以来の低水準に沈んでい た。マルピード氏はドルが対ユーロで年末までに1.43ドルまで強含むと予想し た。

対円のドル

ドルは円に対し週間ベースで1.6%高。3週連続で上昇した。米小売売上 高や鉱工業生産指数が市場予想を上回り、信用市場の動揺と住宅市場の低迷で 米景気が失速するとの見方が後退したことがドル買いを誘った。

11月のCPIは前月比0.8%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想の中央値0.6%上昇も上回った。10月は0.3%上昇だった。

高金利通貨

ノルウェーや南アフリカ、オーストラリアの各通貨は円に対して下落した。 インフレ高進で世界の成長見通しが暗くなり、金利の低い日本で資金を調達し、 高金利通貨で運用する「キャリー取引」を解消する動きになった。原油や金の 下落もこれら商品輸出国の資産の魅力を弱めた。

南ア・ランドが対円で1%安と、主要16通貨で下げが最もきつい。ノルウ ェー・クローネと豪ドルはそれぞれ0.8%、0.6%下落した。対ドルではクロー ネが1.9%安、ランドは2.1%下げた。

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