債券相場は下落、米債安警戒や日経平均にらみの展開-10年は1.55%

債券相場は下落(利回りは上昇)。前日に米 国債相場が続落した地合いを受けて、朝方から売り優勢の展開が続いている。 反発して始まった日経平均株価が午後に下げに転じると、債券は下落幅を縮め る場面もあったが、株価が再び上昇に転じると、売りに押される展開となって いる。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比4銭安の136円70銭で寄り付い た。その後は徐々に水準を切り下げ、一時は44銭安い136円30銭まで下げた。 しかし、日経平均が午後に100円程度下げると、3月物も下げ幅を縮め、1時 10分すぎには136円56銭付近まで戻した。その後は、株価の堅調地合いを受け て136円40銭付近で推移している。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)高い1.52%で寄り付いた後、1.515%をつけた。その後は、徐々に水準を切 り上げて1.545%で午前の取引を終了。午後に入ると、1.535―1.545%で取引さ れていたが、2時すぎに1.55%に上昇。3営業日ぶりの高い水準をつけた。

日経平均株価は、午後に入り下落に転じて、100円程度下げたが、2時前か ら再びプラス圏での推移となっている。

こうした株価の動きに債券相場は反応しているようだ。岡三証券シニアス トラテジストの坂東明継氏は、午後に債券相場が下げ幅を縮めていたことにつ いて、「日経平均が下げに転じている動きに反応していた」と述べた。

12日の米国債相場は続落。11月の生産者物価指数(PPI)が34年ぶり の大幅な伸びとなったことや、11月の米小売売上高が予想の2倍の増加幅とな ったことを受けて売りが優勢となった。米10年債利回りは9ベーシスポイント (bp)高い4.19%付近に上昇した。

日銀短観は予想より悪化、相場の反応は限定的

日本銀行が朝方に発表した企業短期経済観測調査(日銀短観)では、大企 業の業況判断指数(DI)が悪化した。しかし、市場では悪化をある程度織り 込んでいたとみられ、債券相場の反応は限定的だった。

12月の日銀短観で業況判断DIは、大企業・製造業がプラス19と前回9月 調査から4ポイント悪化、3カ月先の見通しはプラス15となった。大企業・非 製造業はプラス16と同4ポイント悪化、3カ月先はプラス15だった。

ブルームバーグ・ニュース調査では、大企業・製造業がプラス21、先行き はプラス18、大企業・非製造業がプラス18、先行きはプラス17が見込まれて いた。

カリヨン証券マネジング・ディレクターの加藤進氏は、「円債市場は、DI の予想以上の悪化に対してそれほど違和感はなかったようだ。国内景気や米国 の景気に対してやや悲観的に傾いていたほか、設備投資、収益計画が上方修正 され、実態面からはそれほど大きな悪化は見られなかったことも影響している」 と説明した。

来週19、20日は、日銀金融政策決定会合が開催される予定。市場では、金 融政策の現状維持が予想されている。

(債券価格)                            前日比       利回り
長期国債先物3月物         136.37       -0.37        1.732
売買高(億円)             45006
10年物289回債             99.57               1.55%(+0.04)
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