TOPIXが下げ転換、日銀短観は下振れる-不動産や銀行株安い

午前の東京株式相場は、TOPIXが下 落に転じている。午前8時50分に発表された日本銀行の企業短期経済観測調 査(短観、12月調査)の業況判断が予想を下回ったことを受け、国内の景況 感の鈍化懸念から三菱地所などの不動産株、三菱UFJフィナンシャル・グル ープなどの銀行株、T&Dホールディングスなどの保険株といった内需関連株 に売りが先行。東証業種別33指数は、19業種が安い。

大和証券SMBCエクイティ・マーケティング部の高橋和宏部長は、「日 銀短観が市場予想を下回って悪化した上、外部環境にらみには変わりがないこ とから、大きく動く理由がない。薄商いの中、先物主導で動きやすくなる」と 話した。

午前9時55分現在の日経平均株価は、前日比2円(0.01%)高の1万 5538円52銭。TOPIXは同4.14ポイント(0.3%)安の1511.96。

日本銀行が全国の企業を対象に行った企業短期経済観測調査(短観、12 月調査)では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が今年3月調査以来、 3期ぶりに悪化したほか、先行きの見通しが軒並み悪化した。為替相場では円 売り材料となり、短観発表後は一段の円安進行となった。

興銀第一ライフアセットマネジメントの小出晃三チーフエコノミストは、 「大企業製造業DIは市場予想より悪かったが、企業自身が3カ月前に予想し ていた数値の19とは一緒だった。この間の収益、出荷、生産の動きが鈍く、 特に原油上昇で先行き懸念が強まったと見られる」と指摘した。

業種別DIを見ると、12月調査で前回9月からの悪化が目立ったのは不 動産(マイナス13ポイント)、窯業・土石製品(マイナス18ポイント)、木 材・木製品(マイナス9ポイント)、リース(マイナス10ポイント)など。 不動産については、先行きについてもマイナス10ポイントの低下を見込む。

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