米国株:軟調もみあい、終盤に持ち直す-ベアーSなど金融株安い(2)

米株式相場は総じて軟調。金融株が売ら れた。信用市場の混迷を打開するための欧米中銀による協調資金供給措置が失 敗に終わるとの懸念が広がったためだ。

証券株ではベアー・スターンズやゴールドマン・サックス・グループ、メ リルリンチが特に下げた。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが住宅ロ ーンの損失について悲観的な見方を示したのが影響した。ただ、ベアー・スタ ーンズがフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の運転資金は十分にあると 述べたことが好感され、金融株は取引終了前の1時間で一部値を戻した。ダウ 工業株30種平均とS&P500種株価指数数は小幅高で取引を終えた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は2対3。ナスダック総 合指数は前日比2.65ポイント(0.1%)低下し2668.49。ダウ工業株30種平均 は44.06ドル(0.3%)高の13517.96ドルとなった。S&P500種株価指数は

1.82ポイント(0.1%)上げて1488.41ドル。

米リバーソース・インベストメンツの主任マーケットストラテジスト、デ ビッド・ジョイ氏は、「流動性を供給するためにいろいろな策を講じても、よ り広範に及ぶ景気悪化の解決にはならない」と語り、金融株に関しては、「株 価が割安だと言い切るには時期尚早だ」と続けた。

ゴールドマンなど金融株

ゴールドマン、メリルリンチ、ベアー・スターンズはいずれも下落。リー マン・ブラザーズも売られた。リーマンの9-11月(第4四半期)投資銀行収 入は前年同期比3%減少し8億3100万ドル、純利益は12%減の8億8600万ド ルだった。

S&L(貯蓄・貸付組合)最大手ワシントン・ミューチュアルも下落。バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)はワシントン・ミューチュアルの信用がさら に劣化し、一層の増資が必要になる可能性があるとして、株式投資判断を「ニ ュートラル(中立)」から「売り」に引き下げた。

住宅ローンのカントリーワイド・ファイナンシャルや保険大手のアメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)も値下がりした。

ブルームバーグが7日にまとめた予想平均では、S&P500種の銘柄に採 用されている金融企業の第4四半期減益率は36%となっている。これは10指 数のなかで最大の減益率となっている。

小売売上高

ディスカウントチェーン大手のターゲットは下落。住宅用品小売りのホー ム・デポも下げた。

米労働省が発表した11月の生産者物価指数(PPI)全完成品の伸び率 は市場予想の2倍となり、食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2月以来 の高い伸びとなった。

米商務省が発表した11月の小売売上高(速報、季節調整済み)は前月比

1.2%増と、10月の0.2%増(速報値から修正なし)から伸びが加速した。変 動の大きい自動車を除いたベースでは前月比1.8%増加と、2006年1月以来最 大の増加となった。

会員制小売りのコストコ・ホールセールは下落。同社の業績がアナリスト 予想に届かなかったことが売り材料となった。

バイオテクノロジー企業のバイオジェン・アイデックは、身売り計画の撤 回が材料となり、2005年2月以来の大幅安を記録した。

ネットワーク機器のシエナは12%安。同社の2008年10月通期の売り上げ 見通しはブルームバーグがまとめたアナリスト予想を下回った。

一方、化学大手のダウ・ケミカルは上昇。同社とクウェートのペトロケミ カル・インダストリーズは化学品やプラスチックを生産する合弁事業を開始す ることを明らかにした。

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