米国債:続落、10年債利回り4.19%-小売売上高やPPIで売り(2)

米国債相場は下落。11月の生産者 物価指数(PPI)が34年ぶりの大幅な伸びとなったことや、11月の 米小売売上高が予想の2倍の増加幅となったことを受けて売りが優勢と なった。

10年債相場は続落。前日は米連邦準備制度理事会(FRB)と他の 中銀4行が金融市場に資金を供給する協調姿勢を打ち出したことを受け て、約2カ月ぶりの大幅な下落となった。ただ、ユーロ建てロンドン銀 行間貸出金利(LIBOR)は13日も7年ぶりの高水準にとどまってお り、こうした措置も銀行間の貸し出し促進につながっていないことが示 唆された。

Tロウ・プライス・グループで債券資産110億ドルを運用するポー トフォリオ・マネジャー、ブライアン・ブレナン氏はインフレ高進につ いて、「FRBはこれを懸念してきた」と指摘。金融政策側は「実体経 済と金融市場、流動性の間で均衡を模索している」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 4時7分現在、10年債利回りは前日比約9ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)上昇して4.19%。10年債価格(償還期限2017年11 月、表面利率4.25%)は前日比約3/4下落し100 1/2。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物市場の動向によると、来年の大幅利下げ観測がトレーダーの間で弱 まっている。今後3カ月間で米政策金利が0.5ポイント引き下げられる 確率は45%とみられており、1週間前の69%から低下した。また、1月 FOMCでの0.25ポイントの利下げ確率はほぼ100%とみられている。

TEDスプレッド

3カ月物のドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)と米財務省 証券の利回り格差であるTEDスプレッドは13日に2.14%と、前日の

2.2%から縮小した。一時は8月以来の幅に拡大する場面もあった。

朝方発表された11月の小売売上高は大幅増となり、個人消費が住宅 市場軟調の影響を乗り切ることが示唆された。また11月のPPIが大幅 な伸びとなったことで、FOMCの利下げ余地が縮小するとみられてい る。

スタンダード・チャータードの政府債トレーディング責任者、マイ ケル・フランゼーセ氏(ニューヨーク在勤)は、「PPIは非常に強い インフレ兆候を示している」と指摘。「FOMCが小幅な金利変更にと どまっているのはこのためだ」と述べた。

米商務省が発表した11月の小売売上高(速報、季節調整済み)は前 月比1.2%増と、10月の0.2%増(速報値から修正なし)から伸びが加 速した。また、米労働省が13日に発表した11月の生産者物価指数(P PI)全完成品は前月比3.2%上昇。34年ぶりの大幅な伸びとなった。

ユーロLIBOR

FOMCは過去3カ月間で政策金利を合計1ポイント引き下げてい る。

英国銀行協会(BBA)によると、3カ月物ユーロ建てLIBOR はこの日4.95%と、2000年12月以来の高水準にとどまっている。同水 準はECBの政策金利を95ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上回っている。米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市 場の混乱に端を発する信用市場の収縮が見られる以前の今年上期には、 この格差は平均25bpだった。

ニューヨーク連銀のガイトナー総裁は13日、中央銀行は資金調達が 困難な際に銀行システムに流動性を供給する「追加手段」を検討してい ると述べた。

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