米リーマン:9-11月期12%減益、アナリスト予想ほど悪化せず

米証券大手のリーマン・ブラザーズ・ホ ールディングスが13日発表した2007年9-11月(第4四半期)決算は前年 同期比12%の減益だった。ただ、サブプライム(信用力の低い借り手向け)住 宅ローンに関連した損失が限定されたことから、アナリスト予想ほどの大幅減 益とはならなかった。

純利益は8億8600万ドル(1株当たり1.54ドル)と、前年同期の10 億ドル(同1.72ドル)を下回った。ブルームバーグがまとめたアナリスト15 人の予想平均は1株当たり利益1.44ドルだった。住宅ローン担保証券ならび に保有不動産の評価損が総収入を8億3000万ドル押し下げた。

株式トレーディング収入は2倍以上に増加。プライベート・エクイティ (PE、未公開株)投資部門が好調で、ヘッジファンドのGLGパートナーズ への投資が寄与した。同社はリチャード・フルド最高経営責任者(CEO)の 2007年賞与として3500万ドル(約38億8000万円)相当の株式を付与した。 米国のサブプライム住宅ローン危機からの打撃を小さく食い止めたことを評価 した。競合他社のモルガン・スタンレーとベアー・スターンズは来週決算を発 表するが、アナリストは大幅減益を予想している。

エリン・カラン最高財務責任者(CFO)はインタビューで「債券部門は 今後数四半期、困難な状況が続くとみている。分散化してもそれから逃れるこ とはできなかった。大幅な悪化になり得たのを軽減したにすぎない」と述べた。 さらに、信用市場のひっ迫により、2008年にはほかの部門も減速すると予想。 企業の合併・買収(M&A)関連の収入は業界全体で20%縮小するとしながら も、リーマンはシェア拡大で悪影響を弱めるとの見通しを示した。

総収入は前年同期比3%減少し43億9000万ドルだった。米国外からの 収入は全体の62%を占め、過去最高となった。株式資本利益率(ROE)は

16.6%と、前年同期の22.3%から低下した。2四半期連続での減益はリーマ ンにとって5年ぶり。ただ、07年通期での利益は42億ドルと過去最高を記録 した。

株価下落

米連邦準備制度理事会(FRB)が金融システムに最大640億ドルの資金 を供給する計画を打ち出したものの、貸し出しは増加しないとの見方から、13 日の株式市場では同証券会社4社の株価はいずれも下落した。

株価は前日比45セント(0.7%)安の61.37ドルで終了。競合他社ほど 下げなかった。年初来では21%安。モルガン・スタンレーは同26%安、ベア ー・スターンズは40%安だが、ゴールドマン・サックスは4.6%上昇している。

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