【個別銘柄】3大銀行、東洋エ、GMOI、ニチア、大日住薬、ソリド

13日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

3大金融グループ株(8306、8316、8411):三菱UFJフィナンシャル・グ ループが7.9%安の1128円、三井住友フィナンシャルグループが7.3%安の88 万4000円、みずほフィナンシャルグループは5.3%安の59万円と、そろって大 幅安。米会計基準の変更により、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロ ーン関連の証券化商品などに対して、厳格な時価評価が必要となっており、米金 融機関の損失拡大が警戒されている。米金融政策の整合性に疑問を持つ投資家の 声も出て、世界的に金融株を敬遠する流れがあるもよう。米欧の主力中央銀行が 短期金融市場に大量の資金供給を行う協調姿勢を表明したものの、サブプライム 問題に始まる一連の信用不安解消に向かう道のりは遠いと受け止められた。

東洋エンジニアリング(6330):10%安の624円と大幅に3日続落。東証1 部の下落率首位。プラント工事が急増する中東で労働者やエンジニアの不足が深 刻化しており、同社の工事完成が遅れて採算が悪化するとの懸念が強まってきた。 ゴールドマン・サックス証券は12日付で、東洋エンジの投資判断を「売り」と 新規に付けた。

GMOインターネット(9449):ストップ高に当たる80円(25%)高の401 円で、東証1部の上昇率トップ。ヤフー(4689)、GMOIの熊谷正寿会長兼社 長を引き受け先とする第三者割当増資を実施し、事業資金調達や自己資本を増強 すると12日発表した。ヤフーの引き受け株数は約505万株(発行済み株式数の

5.03%)、金額は14億円。ヤフーは1.7%安の5万2300円。

ニチアス(5393):5.5%高の484円と大幅に5日続伸。12日の取引でスト ップ高となったが、この日も買い注文が殺到した。一時は前日比538円まで買い 進まれ、11月5日以来の500円回復となった。住宅用建材の耐火性を偽装して いた問題で、有力取引先の旭化成(3407)が同問題に絡む損失額を試算し、12 日付で今期(2008年3月期)業績予想の減額修正を行った。ある程度損失が固 まったことで、同問題の決着も近いと期待された。旭化成は0.5%安の776円。

大日本住友製薬(4506):4.8%安の854円と大幅続落。5%安の852円ま で売り込まれ、上場来安値を更新した。主力の高血圧症治療薬「アムロジン」の 国内特許満了を08年7月に控え、同薬の後発品が普及するとの見方が強まって いる。今期(08年3月期)末にかけてその悪影響が出始めるとの指摘も出て、 業績が会社計画を下回るとの懸念が持たれた。ゴールドマン・サックス証券は 12日付で、大日本住友について「中立」から「売り」に格下げし、今後12カ月 間の目標株価を1100円から800円に引き下げた。

NTTドコモ(9437):0.6%高の17万8000円と小反発。割賦販売の浸透 による販売台数の縮減、端末販売奨励金の削減などが増益要因になるとの見方か ら、みずほ証券が来期(2009年3月期)業績予想とともに、投資判断を「2」 から、5段階評価で最高位の「1」に引き上げた。

日本駐車場開発(2353):12%高の6660円と大幅続伸。08年1月中間期の 連結経常利益予想を、従来の5億4800万円から9億9400万円へ12日に上方修 正した。出資する不動産匿名組合が不動産を売却したことで、営業外収益に投資 利益が発生することが貢献する。また、発行済み株式総数の0.5%に当たる1万 8000株、金額にして1億円を上限に自社株買いを行うことも決定。

マルマエ(6264):ストップ高となる4万円(19%)高の25万1000円。東 証マザーズで値上がり率1位。新規顧客の獲得が寄与し、太陽電池製造装置関連 部品の受注残高が増えていることが月次統計で分かった。今後の業容拡大を見込 んだ買いを集め、約4カ月ぶりの高値水準を回復した。

ソリッドグループホールディングス(7602):16%安の52円。東証2部の 上昇率1位。SFCG大島健伸社長の資産管理会社ケン・エンタープライズ(東 京都中央区)は、ソリッドHに仕掛けていた株式公開買い付け(TOB)が成立 した。ケンは29億7000万円を投じてソリッドH株の5割弱を取得する。敵対的 TOBが成功したことになる。

フマキラー(4998):6.7%高の341円で、東証2部の上昇率3位。アース 製薬(4985)が、大量保有するフマキラー株を買い増したことが明らかになった。 競合による株式保有を通じ、今後の提携発展や業界再編への期待感が高まりやす い中、この日の高値は7.8%高の345円と約4カ月ぶりの水準だ。

学情(2301):変わらずの413円。発行済み株式の7%近くを上限に自社株 式の取得をすると12日に発表。買い主体の登場による需給好転が期待され、一 時は9.0%高の450円まで買われたが、業績懸念を背景に徐々に値を切り下げた。 新卒向け事業の不振で、前期(2007年10月期)単独決算は計画に未達。

ユビテック(6662):ストップ高に当たる3万円高の19万5000円で比例配 分。松下電工(6991)がユビテックに追加出資すると発表したことを受け、将来 は業務提携に発展する可能性が市場関係者の間で指摘されており、業容拡大への 期待が高まった。松下電工は、1.1%安の1230円。

サンシティ(8910):ストップ安となる4000円(8%)安の4万5950円で 比例配分された。東証1部の値下がり率ランキングで、東洋エンジニアリング、 シンキ(8568)、ダイワボウ(3107)、ディー・エヌ・エー(2432)に次ぐ5位。 改正建築基準法の施行に伴い、今期販売を予定していた不動産再生事業の物件の 一部が来期にずれ込むとして、2007年12月通期の連結業績予想を下方修正。連 結純利益は従来予想を33%下回る27億4400万円(前期比33%増)の見通し。

藤森工業(7917):5.6%安の1072円と大幅に3日続落。子会社のフジモリ産 業が、旧日本道路公団の高速道路に使用する円筒型枠の試験報告書を改ざんして いたと発表した。業績に与える影響は調査中。

ニッセンホールディングス(8248):4.4%安の714円と3日続落。外国為 替相場が想定より円高となったことを受けて、為替差損などで営業外損失が拡大。 2007年12月期の連結純損失は40億円と、従来予想より赤字幅が10億円拡大す る見通しとなり、投資家の失望売りが増えた。

雪印種苗(2057):この日の基準値(485円)を13%上回る547円で終えた。 前日はストップ高買い気配のまま終了。親会社・雪印乳業(2262)が同社を完全 子会社にすることを11日に決議、12日から1株550円で株式公開買い付け(T OB)を開始しており、TOB価格にさや寄せする動きとなった。雪印は0.5% 安の367円。

学習研究社(9470):3.1%安の252円。海外籍投資ファンドの保有比率が 学研側の買収防衛策発動の水準に接近する中、凸版印刷(7911)との持ち合い強 化報道や、関西の大手進学塾との提携発表など材料が相次ぎ、52週安値(255円、 11月28日)付近からの戻りを試す買いが先行し、一時は1.9%高の265円まで 上昇したが、午後に下げに転じた。

アビリット(6423):7.6%高の255円と急反発。遊技機規則の変更でパチ スロのギャンブル性が抑制された結果、顧客離れが進んでホールが新機種購入に 慎重になり、今期(2007年12月期)の販売台数が計画を大幅に下回る見込みと、 11日に発表。最終赤字幅も拡大する見通しで、業績悪化懸念から、12日は

6.7%安の222円まで売り込まれる場面があった。

橋梁関連株(5916、5913、5912など):東証1部の値上がり率上位に並ん だ。ハルテックが9.0%高の146円、松尾橋梁が7.6%高の127円、日本橋梁は

6.4%高の233円。

横浜銀行(8332):5.4%安の814円と大幅続落。ゴールドマン・サックス 証券が12日付で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価も 1110円から990円に下げている。

札幌北洋ホールディングス(8328):5.3%安の107万円と大幅に3日ぶり 反落。ゴールドマン・サックス証券が12日付で、投資判断を「中立」から「売 り」とし、目標株価も130万円から113万円に引き下げた。

ヤクルト(2267):4.5%安の2660円。日興シティグループ証券が12日付 で、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価も3000円(従来 は3400円)に下げたが、時価を上回る水準。

コーセー(4922):3.2%安の3010円と、変わらずを挟み10営業日ぶりに 反落。三菱UFJ証券が13日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」か ら「3(中立)」に引き下げた。

SANKYO(6417):1.6%安の4990円と反落。JPモルガン証券が12 日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価6900円で調査を開始した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE