洋エンジ株が続落、中東の人手不足で工事採算悪化を警戒-GS証弱気

総合エンジニアリング大手の東洋エンジニ アリングの株価が3営業日続落。午前終値は前日比38円(5.5%)安の655円 で、東証1部市場の下落率ランキング4位。プラント工事が急増する中東で労 働者やエンジニアの不足が深刻化しており、同社の工事完成が遅れて採算が悪 化するとの懸念が強まってきた。一部の証券会社が弱気の投資判断を付けたこ とをきっかけに、売り注文が膨らんだ。

ゴールドマン・サックス証券は12日付で、東洋エンジの投資判断を「売り」 と新規に付けた。担当の境田邦夫アナリストは同日付の投資家向けメモの中で、 「現地労働者、エンジニア、資機材などのリソース不足という受注拡大のボト ルネックは簡単に解消されない」と述べ、納期遅延のリスクが高まっていると の認識を示す。

東洋エンジは11月13日の9月中間決算発表時に、プロジェクトの採算向 上を理由に08年3月通期の業績予想を上方修正した。連結営業利益は前期比 81%増の125億円と、従来予想から20億円増額した。これに対してGS証券の 予想は131億円で、会社予想を上回るとみている。

足元の業績好調から、株式市場ではプラント需要の増大が今後も利益を押 し上げていくとの見方が根強い。ブルームバーグ・データによると、アナリス ト4人による来期(09年3月期)連結営業利益の予想平均値は132億円で、増益 を見込む向きが多い。しかし境田氏は、売上高とマージンの両面からの業績拡 大にブレーキがかかるとみて、127億円を予想。「売上高総利益が過去最高水準 を超えるという見方は非現実」(境田氏)という。

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