PIMCOのグロス氏:米欧中銀の流動性供給策は適切な第一歩(2)

債券ファンド最大手、米パシフィック・イ ンベストメント・マネジメント(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は 12日、インタビューに答え、米連邦準備制度と欧州中央銀行(ECB)など米 欧の中央銀行5行が信用収縮緩和に向けて協調行動を取る計画は、米連銀窓口 貸し出しに代わる良い代替策だとの見方を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)の発表によると、米当局は4回の入札でタ ーム物資金を供給する。年内には2回の入札で最大400億ドル(約4兆4900億 円)を金融システムに注入する。銀行間市場での貸し渋りの影響で、自動車ロ ーンから住宅ローンまで、さまざまな借り入れコストが上昇していた。

グロス氏は「これは米金融当局の良い動きだ」として、「景気の鍵になる 30年物住宅ローン金利を押し下げるために適切な第一歩だ」と語った。

グロス氏は、今月に予定されている400億ドルだけではLIBOR(ロン ドン銀行間貸出金利)を押し下げるには不十分だろうとの見方を示した。LI BORは多くのローン金利の基準となる。3カ月物ドルLIBORは12月5日 に5.15%に達していた。グロス氏は、当局はLIBOR押し下げに成功するま で資金供給の「規模を拡大していくだろう」と語った。

リスク回避志向の目安となるTEDスプレッド(3カ月物のドルLIBO R=ロンドン銀行間貸出金利と米財務省証券の利回り格差)は2.20ポイントと、 8月20日以来の高水準にある。グロス氏は「流動性は数年ではないまでも数カ 月をかけて徐々に積み上げる必要がある」として、FRBはTEDスプレッド が縮小するまで資金供給を続けるだろうと述べた。

グロス氏はまた、スワップレートと米2年債利回りの格差や住宅ローン担 保証券と10年債の利回り格差が縮小すると予想し、「スワップスプレッドとモ ーゲージスプレッドは縮小すると見込まれることから、これらに投資する考え だ」と述べた。

グロス氏は先週、FRBが公定歩合をフェデラルファンド(FF)金利の 誘導目標よりも大きく引き下げるべきだとの考えを示していたが、米金融当局 は11日に、いずれも0.25ポイント引き下げにとどめていた。グロス氏は12日 の発表について、「信頼を高める策だ。革新的な方法を考え付いたFRBを評 価しよう」と述べた。「私はかねてからFRBに対し批判的だったが、今回の 策については評価したい」と付け加えた。

-- Editor: Dave Liedtka

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