NYMEX:JPモルガンなどと米CO2取引所を設立へ-08年始動

世界最大のエネルギー市場であるニュー ヨーク商業取引所(NYMEX)は12日、JPモルガン・チェース、モルガ ン・スタンレーなどの銀行と共同で二酸化炭素(CO2)排出権の取引所を設 立する計画を明らかにした。

新設される「グリーン・エクスチェンジ」での取引は2008年第1四半期 (1-3月)に開始される予定。NYMEXが同日発表した声明によると、同 取引所は欧州や国際的なCO2排出権取引市場のほか、米国の大気汚染の原因 となっている酸化ナトリウムと酸化窒素の排出権取引にも重点を置く。NYM EXホールディングスと共同出資企業は、シカゴ気候取引所(CCX)との競 合を目指す。

世界の排出権市場の規模は06年に3倍に拡大し、300億ドル(約3兆 3600億円)となった。米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは9月20 日付リポートで、排出権市場の規模が2020年までに約1000億ドルに達すると の見通しを示している。

NYMEXのリチャード・シェーファー会長は「米国と欧州で競合するこ とになる」と述べた。NYMEXの広報担当者、キール・デッカー氏によると、 取締役会が常任の最高経営責任者(CEO)を任命するまでの間、シェーファ ー会長が新取引所のCEOを務める予定。

CCXは、世界最大の温暖化ガス取引所である欧州気候取引所(ECX) を傘下に持つ英クライメット・エクスチェンジが所有している。

JPモルガンの世界商品部門責任者、ブライス・マスターズ氏によると、 同社は現在、当局が規制する欧州の排出権市場と米国の任意市場で取引を行っ ている。モルガン・スタンレーと英バークレイズもこれらの市場で取引してい る。

マスターズ氏は「任意市場にとって最も大きな問題の1つは、どの先物が 良く、どれが悪いのか基準がないことだ」と指摘。「NYMEXは、取引所を 設立することにより、これら多くの問題の解決に向けて取り組もうとしている。 それは必要なことであり、われわれはこの取り組みを強く支持する」と述べた。 同氏によると、新設される取引所は、各業界の参加企業が取引する先物を確立 し、米規制当局が温暖化ガス取引関連の法制を整備する際にモデルとして利用 されることを目指している。

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