日本株は銀行中心に続落、米欧中銀連携は厳しさ示す-海外金融株安も

朝方の東京株式相場は続落し、日経平均株 価の下げ幅は150円を超えた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行 株が安い。米欧の主力中央銀行が短期金融市場に大量の資金供給を行う協調姿勢 を明らかにしたが、米国の住宅問題に始まる一連の信用不安解消に向かう道のり は遠いと見られた。

また前日の米国市場で、信用市場での損失が拡大するとの見方を示した銀行 大手ワコビアやバンク・オブ・アメリカ(BOA)など、金融株が売られた流れ も東京市場は引きずっている。このほか、トヨタ自動車やホンダ、ファナック、 東芝といった輸出関連株にも売り先行。東証業種別33指数は、31業種が安い。

新光証券エクイティ情報部の三浦豊シニア・テクニカルアナリストは、「欧 米5中銀が緊急の資金供給を発表したが、裏を返せばそれほど大規模にやらなく てはいけないほど厳しい状況ということ。前日の米国では、金融銘柄に悪材料が 出て株価が下げており、その流れを受けている」と解説した。

午前9時29分現在の日経平均株価は、前日比138円9銭(0.9%)安の1万 5794円17銭。TOPIXは同13.49ポイント(0.9%)安の1543.44。東証1部 の売買高は概算で3億6242万株。

緊急資金供給も米金融株は下落

米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、短期金融市場の資金繰り逼迫 (ひっぱく)感を緩和するため、ターム物資金を市場に供給し、欧州中央銀行 (ECB)とスイス国立銀行(SNB)と通貨スワップ協定を通じて資金供給す ると発表した。FRBは、ECBとSNBを通じ、欧州に最大で240億ドル(約 2兆7000億円)のドル資金を提供。ターム物資金は4回の入札を計画、12月中 に2回の入札で最大400億ドルを供給する。

前日の米株式相場は、ダウ工業株30種平均が一時271ドル高となるなど大 幅高となったが、取引終了間際に下落に転じるなど上値は重かった。ワコビアや BOAを中心に金融株は下落し、S&P500金融サービス指数や銀行指数、消費 者金融指数といった金融関連指数はS&P指数の下落寄与度の上位に入っていた。

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