【個別銘柄】GMO、GSユアサ、IHI、サイボウズ、DNA、大証

12日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

ヤフー(4689)、GMOインターネット(9449):ヤフーがサーバー貸し出 し事業を主力とするGMOに資本参加すると、日経テレコン電子版が12日午後 に報じた。GMOが近く実施する第三者割当増資を引き受け、15億円で発行済 み株式の5%に相当する約500万株を取得する見通しと伝えている。GMO株は 報道を受けて午後1時44分から売買一時停止となった。停止前の株価は前日比 44円(16%)高の321円。ヤフーは2.5%高の5万3200円で終えた。

IHI(7013):前日の最終気配値(239円)比9.6%安の216円で終了。 前期(2007年3月期)連結決算で約300億円の営業損失を追加訂正する方針な どを11日に発表、また東京証券取引所は同日付でIHI株を監理ポストに割り 当てており、会計内容や今後の東証判断を見極めようと、売り圧力が強まった。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):5.2%高の282円と大幅続伸。 三菱自動車(7211)、GSユアサ、三菱商事(8058)は12日、大容量で高性能 なリチウムイオン電池を製造する合弁会社を同日設立したと、午後2時に発表。 大型リチウムイオン電池は自動車をはじめ今後さまざまな分野で需要拡大が見込 まれ、3社は合弁会社を通じて世界に先駆けて大型リチウムイオン電池の量産立 ち上げに着手する。三菱自は0.5%安の203円、三菱商は0.3%安の3320円。

どん(8216):午前10時19分の売買再開後は買い気配が続き、大引けで 80円(17%)高の555円で比例配分された。牛丼チェーン店最大手である吉野 家ホールディングス(HD、9861)が、第三者割当増資の引き受けなどで大証2 部のどんを買収すると、一部で伝わったことを受け、債務超過解消や牛肉調達で の相乗効果などへの期待感が高まった。吉野家HDの終値は0.5%安の19万 6000円。

サイボウズ(4776):ストップ高に当たる4000円(9.3%)高の4万6950 円で比例配分。11日に発表した第3四半期までの9カ月累計(2007年2-10 月)業績で、連結営業利益の通期(08年1月期)計画に対する進ちょく率が 86%に達したことを受け、業績上振れ期待が高まった。会社内での情報共有を可 能にするグループウェアの販売が好調なほか、既存顧客への保守点検なども増加 している。

ディー・エヌ・エー(2432):5.3%安の60万5000円と5日続落。東証1 部の値下がり率で、エス・サイエンス(5721)の6.3%、国際航業ホールディン グス(9234)の5.5%に次ぐ3位。みずほ証券が12日付で、投資判断を「2 (買い)」から「3(ホールド)」に引き下げた。携帯電話アクセスのフィルタ リングサービス強化が決まり、同社のコミュニティサイト「モバゲータウン」が アクセス制限の対象となれば、業績に悪影響を与えると懸念されている。野村証 券も11日付で、投資判断を「1(強い買い)」から「2(買い)」に下げてお り、前日はストップ安で終えていた。きょうから東証1部指定となった。

山一電機(6941):13%高の498円と急反発し、東証1部の値上がり率5位。 岡三証券では10日付で、投資判断を「平均以下」から「中立」に上げている。

アビリット(6423):0.4%安の237円と小幅続落。遊技機規則の変更でパ チスロのギャンブル性が抑制された結果、顧客離れが進んでホールが新機種購入 に慎重になり、今期(2007年12月期)の販売台数が計画を大幅に下回る見込み となった。最終赤字幅も拡大する見通しで、業績悪化懸念が強まり、一時は

6.7%安の222円まで売り込まれた。

有沢製作所(5208):4.7%高の1355円と3連騰。11カ月ぶりに1300円台 に乗せた。米投資ファンドのタイヨウ・パール・ジー・ピーが有沢製株を買い進 め、株式総数の5%超を保有していることが分かった。アナリストの間からも足 元の業況改善を指摘する声が聞かれ、10月17日の889円を底値とした見直しの 動きが活発化している。

ロック・フィールド(2910):1.8%安の1669円と反落。猛暑でフライ商品 やコロッケの販売が伸びず、2007年10月中間期の連結営業利益は会社計画を 14%下回った。12月の繁忙期を迎え会社側は強気な業績目標を据え置いている が、下振れを警戒した売りが出たようだ。

大阪証券取引所(8697):7.4%高の58万円と4営業日ぶりに急反発。株式 デリバティブの収益拡大余地が大きい上、国内証券取引所の再編期待もあるとの 見方が出たことが好感された。UBS証券では11日付で、投資判断「買い」、 目標株価70万円で新規に大証株の調査を開始した。

大日本印刷(7912):1.0%高の1742円と6日続伸。一時は1757円まで上 昇し、8月9日以来、約4カ月ぶりの水準に戻した。新しい半導体製造技術の実 用化が視野に入ったとの一部報道を受けた。最先端半導体を低コストで生産でき るようになると伝えられており、今後の収益貢献などが期待された。

雪印種苗(2057):ストップ高水準に当たる80円(19%)高の485円で買 い気配のまま終えた。親会社・雪印乳業(2262)が同社を完全子会社にすること を11日に決議した。11日終値より36%高い1株550円で株式公開買い付け(T OB)を開始したため、新たに同社株を購入しても値上がり益を獲得できるとみ た買いが入ったようだ。雪印は0.3%高の369円。

エスエス製薬(4537):5.6%高の590円と大幅に3日続伸。主力のドリン ク剤「エスカップ」の販売が会社側の想定を上回っているほか、医療用医薬品の 成分を転用した総合感冒薬「エスタックイブファイン」が年内に発売できる見通 しになり、2007年12月期(9カ月変則決算)の業績予想を増額修正した。業績 の上振れを評価した投資家から買いが入ったようだ。

スタジオアリス(2305):0.8%安の1393円と6日連続安。子供の誕生日に 写真を撮影するビジネスが好調で11月の売上高は会社計画を上回ったが、少子 化などを背景に将来的な成長性に不透明感があり、積極的な買いが手控えられた。

田辺三菱製薬(4508):4.4%高の1095円と大幅続伸。ゴールドマン・サッ クス証券が11日付で、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株 価は1400円(従来は1600円)に引き下げている。

大日本住友製薬(4506):1.5%安の897円と6営業日ぶりに反落。ゴール ドマン・サックス証券が11日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下 げた。目標株価は1100円から800円に下げている。

平和(6412):3.1%高の1000円と大幅に4日続伸。200万株(発行済株式 総数の1.38%)を上限に自己株を取得すると11日に発表。取得総額上限は20 円、取得期間は12月13日から2008年1月22日まで。

きもと(7908):14%高の792円と3営業日ぶりに急反発。東証1部の値上 がり率で、シンキ(8568)の30%、ニチアス(5393)の21%、GMO(9449) の16%に次ぐ4位。三菱UFJ証券が12日付で、投資判断を「2(アウトパフ ォーム)」から「1(強いアウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は 1050円としている。

ソキア(7720):この日の基準値(579円)を9.5%上回る634円で終えた。 前日はストップ高買い気配のまま終了。トプコン(7732)が株式公開買い付け (TOB)で買収すると10日に発表。TOB価格(640円)にさや寄せする動 きとなった。規模拡大を進める欧米メーカーや、低価格を武器に市場進出を続け ている中国メーカーに対抗するためには、経営資源を統合することが必要と判断 した。トプコンは3.8%高の1510円。

酉島製作所(6363):4.2%高の1498円と大幅に5日続伸。海外を中心に発 電プラントや海水淡水化向けの受注が好調に推移、中期経営計画の業績目標の達 成が前倒しでできるとの見方が浮上。コスモ証券では10日付で、投資判断を5 段階評価で上から2番目の「B(中立)プラス」から最上位となる「A(アウト パフォーム)」に引き上げた。

松下電工(6991):1.5%高の1244円と6日続伸。みずほ証券が11日付で、 投資判断を「3(ホールド)」から「2(買い)」に引き上げた。

コムシスホールディングス(1721):2.2%高の943円と続伸。三菱UFJ 証券が11日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」で継続した。

シンキ(8568):30%高の157円と急反発し、東証1部の値上がり率1位。 新生銀行(8303)が6日に、シンキを13日付で連結子会社化すると発表してい る。新生銀の支援による経営再建期待を背景に見直し買いを集めた。前日は

8.3%安だった。

東山フイルム(4244):ジャスダック市場にこの日新規上場。午前9時45 分に付けた初値は公募価格(700円)を50%上回る1050円。終値は920円。公 開株数は80万5000株(公募50万株、売り出し20万株、オーバーアロットメン トによる売り出し10万5000株)、主幹事は大和証券SMBC。フラットパネル ディスプレイ(FPD)向けフィルムに薬品などを薄く伸ばす技術を持つ。

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