アジア太平洋地域の債券保有リスクが上昇-利下げ幅不十分との懸念

12日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場でアジア太平洋地域の社債や国債の保証料が上昇。債券保有リス クの高まりが示唆された。11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決まっ た利下げ幅が、米経済のリセッション(景気後退)入り回避には不十分だとの懸 念が広がった。

BNPパリバによれば、日本を除くタイ政府など70のアジアの発行体で構 成するマークイットiTraxxアジア(日本除く)シリーズ8指数はシンガポ ール時間午前8時25分(日本時間同9時25分)現在、5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の140bp。CDSスプレッド上昇は信用の質が悪化 したとの認識を示唆する。同地域の20の発行体で構成する高リスク・高利回り 指数は23bp上昇の323bp。投資適格級の発行体で構成する指数は3bp上昇 の68bp。

11日にFOMCが0.25ポイントの利下げを決定した後、株式相場は下落し 米国債は上昇した。先月、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長とコ ーン副議長がそれぞれスピーチの中で、「混乱する」市場によって成長見通しが 変わる可能性があると述べたことから、一部の投資家はより広い利下げ幅を見込 んでいた。

BNPパリバのCDSトレーダー、アンドレ・ラタナバン氏(香港在勤)は、 「市場は明らかに失望している」と述べたうえで、「今回のFOMC決定を受け た売りが一巡するにはまだ時間がかかるだろう」と予想した。

JPモルガン・チェースによると、オーストラリア企業25社の社債を基に したマークイットiTraxx豪州指数のCDSスプレッドは、約3.5bp上昇 の61bp。

モルガン・スタンレーによれば、投資適格級の日本企業50社の社債を基に したマークイットiTraxx日本指数のCDSスプレッドは43.5bpと、2 bp上昇した。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する保証料1000 ドルを意味する。

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