債券は大幅反発、FOMC後の米債高・株安で買い急増-10年債1.52%

債券相場は大幅反発(利回りは低下)。前 日の米国市場で、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後に株価が急落し、 債券高となった流れを踏襲。日経平均株価が大幅反落して始まり、円債市場は買 いが急増した。

みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、「米国の利下げ 継続、株価の急反落と米国債の急反発は、日本の債券市場にとって大きな支援材 料となる。10年債が1.3%に低下するという予想を維持している。日銀短観(企 業短期経済観測調査)発表後などに、金利低下が加速することも考えられる」と 説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日終値比79銭高の136円73銭で寄り 付き、直後に136円78銭まで上昇した。午前9時13分現在では、71銭高の136 円65銭で推移している。

モルガン・スタンレー証券ストラテジストの伊藤篤氏は、堅調にスタートし た後は、株価にらみの展開を予想し、「FOMCが金利上昇のきっかけとみてい た向きは買わざるを得ない」と述べた。また、「金利上昇時の押し目買いは強く、 相場には上昇バイアスかかる」という。

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比6ベーシスポイント (bp)低い1.52%で取引開始。12月6日以来の低水準となった。

日経平均株価は大幅反落。前日比216円7銭安の1万5828円65銭と1万 6000円の大台を割り込んで寄り付いた。その後も下げ幅を拡大し、一時300円 を超える大幅安となっている。

米国市場でFOMC0.25%利下げ後、株安・債券高

11日の米国債相場は反発。11日のFOMCで0.25ポイントの利下げが決定 したが、これが米経済のリセッション(景気後退)回避に十分ではないとの懸念 が広がり、米国債相場は過去3年間で最大の上げとなった。0.25ポイントの利 下げ決定後、2年債利回りは3%を割り込んだ。

キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは前日比22bp低 下して2.96%程度。10年債利回りは同18bp低下の3.98%付近と、2004年8月 以来最大の低下となった。

一方、米株式相場は大幅安。ここ1カ月で最大の値下がりとなった。S&P 500種株価指数は前比38.31ポイント(2.5%)安の1477.65。ダウ工業株30種 平均は294.26ドル(2.1%)下げて13432.77ドルとなった。

FOMCはこの日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポ イント引き下げて4.25%とすることを決定。また、連邦準備制度理事会(FR B)は公定歩合を0.25ポイント引き下げ4.75%とすることを承認した。

三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は、「結局、米連邦準備制 度理事会(FRB)は再度ケチケチの25bpという選択をした」と指摘。米金利 の大幅金利低下を受けて、「きょうの円債市場は、先週からの金利急上昇の動き にピリオドが打てる」との見方を示した。

(債券価格)                           前日比    利回り
長期国債先物3月物         136.65     +0.71      1.709%
売買高(億円)             6238
10年物289回債      99.83        1.52%(-0.06)

--共同取材:宋泰允、吉川純子 Editor:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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