米シティ新CEOは「84秒」だけニュースの主役―FOMCに奪われる

米銀シティグループが元モルガン・スタン レー幹部のビクラム・パンディット氏(50)を最高経営責任者(CEO)に指 名したことは、84秒間だけ、世界のトップニュースだった。

シティが1カ月超に及ぶさまざまな憶測の末にCEO指名を正式発表した のはニューヨーク時間11日の午後2時15分1秒。2時16分25秒には米連邦 公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイント利下げの決定を発表し、1カ月で 最悪の株式相場下落を引き起こした。

ニューヨークの広報会社ルーベンシュタイン・アソシエーツのハワード・ ルーベンシュタイン氏は「シティの発表のタイミングには驚いた」として、「私 なら場が引けた後か、明日の朝に発表する。そうすればパンディット氏につい て前向きなニュースをもっと前面に押し出せた」と話した。

パンディット氏のCEO指名については、米紙ウォールストリート・ジャ ーナル(WSJ)が28分前に報じていた。発表のタイミングはシティが考えた ものではなかっただろうとの見方もある。また、90億ドル(約9980億円)の 住宅ローン損失の後で、シティはCEO指名のニュースがかすむことなど気に しなかったのではないかとの声もあった。

シティは結果的に、金融株が1カ月で最大の下落を演じた日に新CEOを 発表することになった。11日のシティ株は1.54ドル(4.4%)安の33.23ド ルで終了した。

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