UBS幹部:損失は「単一のポジション」が原因-会長は恥じ入る

資産規模で欧州最大の銀行、スイスのUB Sの経営幹部は11日ロンドンで開催した会議で、10年前の同行誕生以来初の 通期赤字につながる公算の損失は、「単一のポジション」の結果だったと語り、 投資家やアナリストの不安払しょくを図った。

マルセル・オスペル会長は「2007年通期業績は弱いだろう。赤字の可能性 すらある」と述べた。さらに「これはひとえに、住宅ローン担保証券への投資 が原因だ。今年の出来事についてはとても誇れるようなものではない」と語っ た。

UBSは10日に、米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン危機が原因で保有証券に100億ドル(約1兆1100億円)の評価損が生じた ことを明らかにしていた。同社は10月時点に示した10-12月(第4四半期) は黒字復帰との業績見通しを下方修正した。

マルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)は「見通しの変更に驚いた りいら立ったりする人がいることは十分理解できる」とし、「底なしの相場下落 のなかで結果を示したまでだ」と語った。

オスペル会長もローナーCEOも、向こう数カ月についての予想を示すこ とは控えた。一部事業をスピンオフして投資銀行をウエルスマネジメントから 切り離す可能性は否定した。

オスペル会長は「戦略開発の過程でさまざまな選択肢を検討した」が、「事 業分割は望ましくないとの結論に達した」として、「コスト面の相乗効果が大き く損なわれる」と説明した。

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