東山フイルムの初値1050円、公募比50%高-携帯向けフィルム加工

ジャスダック市場にこの日新規上場した東山 フイルムは、午前9時45分に公募価格(700円)を50%上回る1050円で初値を形 成した。その後は1150円まで上昇した。公開株数は80万5000株(公募50万株、 売り出し20万株、オーバーアロットメントによる売り出し10万5000株)、主幹 事は大和証券SMBC。

同社は1949年に設立。経営企画室・山田義文マネジャーによると、フラット パネルディスプレイ(FPD)向けフィルムに薬品などを薄く伸ばす技術を持つ。 薄さ80ナノ(ナノは10億分の1)メートルでも均一に薬品を塗ることができると いう。FPDは携帯電話や液晶テレビ、パソコンなどに使用されており、幅広い用 途で需要がある。エアコンの室外機内部のコンプレッサーモーターに使われる絶縁 フィルムのほか、工業用印刷フィルムでも強みがあるという。

SMBCフレンド証券投資情報部の大川恵司次長は「業績上ぶれ期待が強く、 投資家の買い意欲が強い」との見方を示す。07年6月中間期の連結純利益は2億 2300万円で、07年12月期予想に対する進ちょく率は79%に達している。

主力製品の画像用光学フィルム製品がFPD市場の成長を受けて伸びている うえ、コーティングラインの稼働率が向上し、07年12月期の連結売上高は前期比 14%増の61億4900万円、営業利益は同50%増の5億4800万円、純利益は同68% 増の2億8300万円と2けたの増収増益を見込む。1株当たりの純利益(EPS) 予想は78円5銭。同社の深津昭彦社長はブルームバーグ・テレビジョンとのイン タビューで、今期業績は計画を「多少上回るのではないか」と語り、上ぶれ余地が あるとの考えを示した。

10月には瑞浪工場(岐阜県・瑞浪市)が稼働した。中国の上海市への進出によ って絶縁フィルムや印刷フィルムが伸びており、08年12月期は「10%以上の増収 を見込んでいる」(深津社長)。ただ利益面では、瑞浪工場の設備償却負担が影響 するという。同工場は現在1ラインで稼働しているが、「2年毎に増やす」(深津 社長)予定で、最終的には5ライン体制にする方針だ。

--共同取材:柿崎 元子  Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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