福田首相:年金記録漏れ照合作業、08年3月までの終了確約を否定

福田康夫首相は11日夜、約5000万件に及 ぶ公的年金記録漏れ問題で、政府・与党は2008年3月までに照合作業を終了す ることを確約していたわけではないとの認識を示した。約945万件の納付記録 の持ち主の特定が困難になっていることについては、「名前が変わったとかいろ んな理由があると思う。われわれとしてはあきらめないで努力していく」と述 べた。首相官邸で記者団に語った。

この中で、首相は政府・与党は7月の参院選前に、08年3月までに記録の 照合作業を終える考えを示していたのではないか、との質問に対し、「解決する というように言ったかな。それは取り方もあるかもしない」と語った。

これに関連しては、町村信孝官房長官も11日午前の記者会見で、「国民にお 約束したのはコンピューター上の名寄せと結び付いた人には、お知らせすると いうことだった。最後の1人まで全部3月末にやると言ったわけではない。た だ、選挙だから年度内にすべてと縮めて言ってしまった」と説明している。

安倍晋三前首相は7月5日夕、首相官邸で開いた記者会見で、記録漏れの 約5000万件の納付記録を照合する作業の終了期限をこれまでの「08年5月」か ら「07年12月から08年3月をめど」に前倒しする方針を発表していた。

11日の読売新聞(電子版)は、該当者不明の約5000万件の年金記録のうち 1975万件が、社会保険庁のコンピューター記録を使った「名寄せ」作業では持 ち主特定が難しいことが分かった、と報じた。そのうち、社保庁による入力ミ スなどが原因の945万件は、原本の紙台帳との突き合わせ作業などを行っても、 持ち主が特定できない可能性がある、としている。

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