米国債:急反発、2年債利回り2.96%-25bp利下げは不十分との見方

米国債相場は反発。11日の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げが決定したが、こ れが米経済のリセッション(景気後退)回避に十分ではないとの懸念が 広がり、米国債相場は過去3年間で最大の上げとなった。

米政策金利0.25ポイントの引き下げ決定後、2年債利回りは3%を 割り込んだ。

フランクリン・テンプルトン(カリフォルニア州)のクリス・モラ ンフィ最高投資責任者(CIO)は「極めて軟調な景気のてこ入れと金 融市場の混乱に対処するため、トレンドは明らかに追加利下げ方向にあ る」と指摘した。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 3時30分現在、2年債利回りは前日比22ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)低下して2.96%で推移。2年債価格(償還期限2009 年11月、表面利率3.125%)は前日比13/32上昇し100 11/32。10年債 利回りは同18bp低下の3.98%、2004年8月以来最大の低下となった。

FOMCはこの日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を

0.25ポイント引き下げて4.25%とすることを決定。また、連邦準備制度 理事会(FRB)は公定歩合を0.25ポイント引き下げ4.75%とするこ とを承認した。

FOMC後に発表された声明では、「委員会が過去に取った措置と 合わせ、今回の措置は経済が長期的に緩やかに成長するのを促進するも のと認識する」と表明。さらに、「金融市場の状況悪化を含む最近の展 開で、経済成長とインフレの見通しは不透明感を増した」と指摘した。

この日の政策金利決定は全会一致ではなく、ボストン連銀のローゼ ングレン総裁は0.5ポイントの利下げを主張した。

公定歩合

エコノミストの中には、金融機関の貸し出しを促進し、米連邦準備 制度からの直接的な借り入れという汚名を取り除くために、フェデラル ファンド(FF)金利誘導目標と公定歩合の格差が縮小されるとの予想 もあった。

SEIインベストメンツ(ペンシルバニア州オークス)の債券運用 責任者、ショーン・シムコ氏は「米国債市場では公定歩合を引き下げて も流動性を確保できないと想定されている」と指摘。その上で、「質へ の逃避ならびに流動性への逃避といった取引が継続しよう」と語った。

3カ月財務省短期証券(TB)利回りは前日比12bp低下し2.91% となった。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物市場の動向によると、1月30日のFOMCで0.25ポイントの利下 げが実施される確率は67%とみられている。この日のFOMC金利決定 前では59%だった

ブルームバーグがまとめた73人のエコノミスト調査によると、2年 債利回りは年末までに3.19%に達すると予想されている。

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