訂正:携帯コンテンツ株が急落、携帯アクセス規制で業績への影響懸念

携帯情報サイト関連のディー・エヌ・エー (DNA)やドワンゴ、エムティーアイなどの株価が軒並み急落。増田寛也・ 総務相が10日、携帯電話事業各社に対し、「有害サイト」を未成年者に閲覧で きないようフィルタリングサービスを普及させるよう要請した。これを受けて、 アクセス数の減少や広告収入の落ち込みなどが警戒されている。

野村証券金融経済研究所は11日付で、ディー・エヌ・エーの投資判断を5 段階中で最も高い「1(強い買い)」から「2(買い)」に引き下げた。富松 陽介アナリストは投資家向けのメモの中で、ディー・エヌ・エーのさらなる健 全化への取り組みやサービスを運用するキャリアとの強固な関係などを踏まえ、 この問題は克服可能と指摘しつつも、「リスクが顕在化した場合の影響の大き さを考慮すると、問題回避が確認されるまでは、短期的に好調なパフォーマン スを期待しにくい」との見解を示した。

モバイルコミュニティ「モバゲータウン」のユーザーは未成年者が47%を 占めている。アクセス制限が厳格に運営されれば、「ユーザー数の減少で媒体 価値が低下し、業績のけん引役の広告収入が停滞するのが最大のリスク」(富 松氏)になる。

一方、かざか証券・市長調査部の橋爪貴司アナリストは「これらのサイトが 有害とは思えない。株価が急激に上昇してきたため、利益確定売りの材料とさ れたのでは」と語り、フィルタリングの影響は軽微との見方だ。

ディー・エヌ・エーは11日朝、「モバゲータウン」に関し、コミュニティの 健全化に向け、18歳未満のユーザーの利用制限や監視体制の強化などの対応策 を発表した。具体的には、20日以降、18歳未満のミニメールの制限や13歳未 満のミニメール利用を禁止する。さらに、08年春までにサイトパトロールの監 視を300人に増員する予定。今後もユーザーの動向を分析・検証し、効果的な 健全性維持に取り組んでいくという。

ディー・エヌ・エーの終値は前日比10万円(14%)安の63万9000円とスト ップ安(制限値幅いっぱいの下落)で、東証マザーズの下落率1位。ドワンゴ も一時、同5万円(11%)安の42万円とストップ安を付けた。終値は4万3000 円(9.2%)安の42万7000円。エムティーアイは同2万3000円(7.4%)安の 28万8000円で取引を終えた。

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