人民元:上昇、1カ月で最大の上げ-インフレ率が11年ぶり高水準

中国の外国為替取引では、人民元がドルに 対し上昇し、ここ1カ月で最大の上昇率を示したほか、2005年のペッグ(連動) 制廃止後の最高値を更新している。同国のインフレ率が11月にほぼ11年ぶり の高水準に達したとの発表を受け、中国人民銀行が利上げを実施するとの観測 が広がった。

人民元高の背景には、12日から訪中するポールソン米財務長官が中国当局 に人民元の上昇加速を容認するよう圧力をかけ続けるとの見方がある。人民銀 の周小川総裁は11日、国際収支不均衡の是正に向けて通貨政策を活用する考え を示している。

JPモルガン・チェース銀行のアジア為替調査責任者、クラウディオ・パ イロン氏(シンガポール在勤)は「中国当局者は政策が景気の実態に沿うよう 懸命だ。ポールソン長官の訪中があろうとなかろうと、人民元上昇が加速する 理由は積み上がるだろう」と述べた。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午 前10時55分(日本時間同11時55分)現在、前日比0.18%高の1ドル=7.3817 元と、前日遅くの同7.3952元から上昇。一時は7.3770元と、05年7月のペッ グ制廃止以降の最高値を付けた。

人民元上昇は3日連続。中国国家統計局がこの日発表した11月の消費者物 価指数(CPI)は、前年同月比6.9%上昇と、10月の同6.5%上昇から加速し、 ほぼ11年ぶりの高い伸びになった。

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