FOMC:利下げ、さらなる行動に向け地ならしか-11日会合

米連邦公開市場委員会(FOMC)は11日 の会合で利下げをするとともに、米経済のリセッション(景気後退)入り回避 のため、さらなる行動に向けた地ならしをするとみられる。

FOMCは声明で、インフレ加速と成長減速のリスクが「おおむね」均衡 しているとした前回の表現を繰り返すことは避けるとエコノミストらはみてい る。そのような声明は、信用収縮が成長を脅かしていることを認識していない との批判を招くことは必至だからだ。

FAFアドバイザーズのチーフエコノミスト、キース・ヘンバー氏は「F OMCはリスクが均衡しているとの前回の声明で一線を示そうとしたが、その 後に世界が変わってしまった」として、当局は追加利下げへの「道を開いてお くだろう」と述べた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3年目に入った住宅不 況と資金コスト急上昇の間で難しいかじ取りを迫られている。ブルームバー グ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、123人中113人が現行4.5%の フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の0.25ポイント引き下げを予想し た。7人は0.5ポイント利下げ、3人は据え置きを見込んでいる。

資金逼迫(ひっぱく)を受けて、当局は銀行を資金繰り難から守る策も強化 すると一部エコノミストはみている。公定歩合を0.5ポイント引き下げ4.5%と するのも選択肢の1つだ。

急ピッチ

決定はワシントン時間午後2時15分(日本時間12日午前4時15分)前後 に発表される。FOMCは9、10月に合計0.75ポイントの利下げを実施してい る。12月に0.25ポイント引き下げれば前回リセッション(景気後退)の2001 年以来の急ピッチの利下げとなる。

金利先物市場は0.25ポイント利下げを確実視し、0.5ポイント利下げの確率 も26%織り込んでいる。

米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連損失拡大へ の懸念から金融機関は銀行間市場で資金を出し渋り、3カ月物ドルLIBOR (ロンドン銀行間貸出金利)は先週一時、FF金利の誘導目標を65ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上回った。質への逃避から米国債が買われ、 2年債利回りは4日に2.79%まで低下した。

資金逼迫は、銀行が通常でも手元資金を厚くする年末に重なっている。ニ ューヨーク連銀は11月26日に、年末越えの資金供給のため一連のレポ(売り 戻し条件付き買いオペ)を実施すると発表した。

元ニューヨーク連銀調査ディレクター、スティーブン・チェケッティ・ブ ランダイス大教授は、連銀窓口貸し出しの期間を90日に、現在の30日から延 長するなど追加策も発表される可能性があると述べている。

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