GMOⅠ株が大幅続落、貸倒引当金で赤字幅拡大-自己資本の毀損懸念

ネットサービスなどを手掛けるGMOイン ターネットの株価が売り気配で始まり、寄り付き後は一時25円(8.6%)安の 266円まで下げた。旧金融子会社向けの貸倒引当金が従来想定を上回る状況とな り、今期(2007年12月期)の赤字幅が拡大する見通しとなった。大幅な赤字計 上により、自己資本の毀損(きそん)を懸念した売りが先行、午前9時40分現 在は東証1部の下落率で2位となっている。

同社は10日、07年12月期の連結最終損益予想の下方修正を発表。従来は 130億円を見込んでいたが、186億3300万円まで赤字幅が拡大する見通し。連結 子会社だったネットカード(旧GMOネットカード)に対し、貸付債権の証券化 実行などのための緊急融資による貸付金など計56億3300万円の債権を保有して いるが、10日までに返済されていない状況。担保処分も困難とし、貸倒引当金 を特別損失に計上する。なお、売上高や経常利益は従来予想を据え置いた。

リーマン・ブラザーズ証券の米島慶一アナリストは「特別損失の発生はある 程度株価に織り込まれているものの、バランスシートは損傷され債務超過となる 可能性がある」と指摘し、「財務基盤が強化されるまでは静観すべき」との見方 を示した。同証券では10日付で投資判断の2(イコールウエイト)を継続した。

GMOIの2007年9月末の連結自己資本は44億5700万円。1年前の06年 9月末は163億7600万円だった。今回の会社側の発表資料によると、「貸倒引 当金の計上により自己資本が毀損するが、現在財務基盤の強化を図るための検討 を行っている」そうで、「内容を決定次第速やかに公表する」としている。

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