JUKI株が急落、中国金融引き締めの影響を警戒-コスモ証は格下げ

工業用ミシン世界首位のJUKIの株価が 急反落。中国が景気過熱阻止を目的に利上げを継続させていることから、同社の 売り上げ拡大をけん引している中国の設備投資の先行きに不透明感が出ている。 為替も対ドルで円高傾向にあることから、当面は業績に関する明るいニュースが 出にくいとの見方から売りが増加した。午前終値は前週末比4.4%安の744円。

中国人民銀行は8日、預金準備率を現行の13.5%から1ポイント引き上げ、

14.5%にすると発表した。人民銀のウェブサイトによれば、実施は25日。引き 上げ幅はここ4年間で最大となり、市中銀行に適用する預金準備率は少なくとも 1987年の統計開始以来、最高水準となる。

同社の売上高の約半分を占める工業用ミシンは、沿岸部での人手不足を背景 として中国の縫製業者向けに高付加価値製品の売り上げが急拡大。07年9月中 間期の連結営業利益が前年同期比28%増と大幅に伸びる原動力となった。しか し会社側では為替動向の不透明さや中国の金融引き締めの影響などを考慮し、通 期(08年3月期)予想を据え置いた経緯がある。

コスモ証券の村木雄一アナリストは7日付リポートにおいて、「7月の増値 税の還付率引き下げなどを受け、縫製業種の設備投資意欲がやや減退し、先送り 案件が出てきているようだ」と指摘。12月に入って中国政府が金融引き締め方 針を改めて打ち出したことで、「こうした動きに拍車がかかる可能性が出てい る」(同氏)という。

同証券では、中期的な観点では工業用ミシンの売上拡大基調は変わらないと しながらも、為替が1ドル=110円と会社想定通りの円高水準で推移しているこ とから、今後6カ月間の業績に関するニュースフローは改善する可能性が低いと 判断。レーティングを「B(中立)プラス」から「B」へ引き下げた。

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