機械株はまちまち、10月機械受注は予想上回る-輸出の先行きに不安も

機械株は高安まちまち。この日取引開始前 に発表された10月の機械受注統計が市場予想を上回ったことから、良好な収益 環境を好感した買いが入った。その半面、米サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン問題が同国の実体経済に与える影響が今後出てくるとの慎重な見 方も根強く、東証1部機械指数は続伸して始まった後、下落に転じた。

機械指数は午前9時57分現在、前週末比0.9%安の1388.89ポイント。日 立建機が0.8%高の3796円、オークマが1.2%高の1240円など53銘柄が上昇す る一方、コマツが1.9%安の3180円など下落銘柄数は64を数える。

内閣府が10日午前8時50分に発表した10月の機械受注統計によると、民 間設備投資の先行指標とされる船舶・電力除く民需の受注額(季節調整済)は前 月比12.7%増と、3カ月ぶりにプラスに転じた。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト29人による事前予想の中央値は前月比6.2%増だったた め、市場コンセンサスを大きく上回ったことになる。同数値は毎月の振れが大き く、予想の幅は3.0%増から10.6%増となっていたが、予想の上限も上回った。

東洋証券情報部の大塚竜太部長は、機械受注は2カ月連続で前月比約8%減 少していたため、反動から10月はプラスになると予想していたが、「増加モメ ンタムは想定以上に強い印象」と述べた。ただ同氏は、米住宅ローン問題による 同国経済の減速が懸念され、輸出の先行き不透明感が高まっているほか、改正建 築基準法の影響で工場に着工の遅れが出ていることから、「設備投資の先行きは 予断を許さない状況にある」とも指摘する。

内閣府は10-12月期の機械受注を前期比3.1%増と見込んでいるが、「10 月単月の結果だけでは達成確度が高まったとはいえきれず、11月以降の結果を 見極めたいとの心理が働いている面がある」(大塚氏)ようだ。

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