シュタルクECB理事:政策委はスタッフのインフレ予想に賛成せず

欧州中央銀行(ECB)のシュタルク理事 は、ユーロ圏のインフレ率が2009年にECBの目安以下に低下するという同行 スタッフの予想について、ECB政策委員会が賛成していないとの見解を示した。

シュタルク理事は7日遅く、ドイツのビュルツブルクで記者団に対し「政策 委は異なる結論に達した」と述べた上で、政策委の考えとして「物価安定に対す るリスクは事実上、上振れ方向にある。つまり、依然としてインフレ率がしばら くの間、高水準を維持するリスクがあるということだ」と指摘した。

同理事の発言は、ECBがインフレ率について、物価安定と位置付ける2% を少し下回る水準に再び低下すると確信できていないことを示しており、利上げ の可能性を高める。ECBは先週の政策委で政策金利を4%に据え置いたが、ト リシェ総裁は、19人で構成する政策委メンバーの一部が利上げを望んだことを 明らかにした。

ECBのスタッフは、インフレ率が08年の2.5%から09年には約1.8%に 低下すると予想している。トリシェECB総裁はこの予想について、原油高に伴 う賃金上昇といった「2次的影響」がないものと想定していると指摘した。

シュタルク理事は、ECBが「現在のところ」2次的影響の兆候は見られな いとする一方で、「インフレの高まりが正当化できない賃金需要増加につながら ない」ことを確実にするため、「必要に応じてタイムリーな行動に出る」との認 識を示した。

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