FOMC、減速リスクに比重ならドルにネガティブ-大和総研・亀岡氏

大和総研経済金融調査部の亀岡裕次シニア エコノミストは10日、ブルームバーグ・テレビとのインタビューで、11日開催 の米連邦公開市場委員会(FOMC)では声明内容が焦点になるとし、景気減 速リスクに比重を置いた内容となれば、米金利の先安期待が強まり、ドルにと ってはややネガティブに働く可能性もあると語った。また、足元ではドル安の 状況にやや変化が見られるとし、目先は株価の上昇基調や好調な米指標が続く かどうかがポイントになると指摘した。コメントの詳細は以下の通り。

FOMCの見通しと影響について:

「0.25%の利下げというのはほぼ織り込み済みだろう。したがって、その こと自体あまり大きく影響はしないと思うが、ポイントは声明内容だろう」

「具体的に言うと、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレリスクよ りも景気減速リスクに比重を置いたままであると、また今後金利が低下してい くという期待感が出てくると思うし、為替相場にとってみるとややドルにはネ ガティブに働く可能性もあるだろう」

ドル相場の見通しと現状について:

「今週の予想レンジとしてはドル・円が1ドル=109円50銭から112円50 銭、ユーロ・ドルが1ユーロ=1.445ドルから1.475ドルと予想している」

「若干、ドル安に変化が出てきていると思う。これはドルに好材料が相次 いでいるためで、1つには住宅ローン申請や民間の雇用統計など先週発表された 経済指標が強かったことがある。もう1つはブッシュ大統領が発表したサブプ ライム対策によって先行きの米経済に対する期待感が膨らんだことだ」

「もう1つは中東の為替政策に絡んで、先週行なわれた湾岸協力会議の後、 当面ドル・ペッグを維持するということで『ドル離れ』に対する懸念がやや後 退したことがある。円相場をとってみると、先週から世界的に株価が上昇した ことが円安要因に働いたということも言える」

「株価がもし強ければ、ドルが強い状況にはなりやすいと思うが、株価が もし下がるといわゆる円キャリートレード(低金利の円で資金を調達して高金 利通貨で運用する取引)の縮小によって円高ということもあると思う」

FOMC以外の今週の注目材料:

「当面、ポイントとしてはこの株高が続くのか否かということがまず1つ。 もう1つは米国の経済指標が予想以上に強い状態が続くのかどうかといったと ころだと思う。今週で言うと、12日の週間住宅ローンの申請件数で金利低下を 受けた先週のローンの増加が持続性のあるものかどうか、また11月の小売売上 高が注目される」

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