機械関連株が下落、工作機械の需要に天井感-大和総研は弱気判断に

IHIや三菱重工業、川崎重工業などの総合 重機関連や機械株が下落。景気循環の代表的な業種である工作機械の総需要に天井 感が出てきたとの見方が強まっている。大和総研が2005年3月から継続してきた 資本財セクターの投資判断「オーバーウェイト」を「中立」に引き下げたことで、 来期以降の業績に対する楽観的な見方が後退した。

日本工作機械工業会が6日に発表した11月の受注総額(速報)は前年同月比 13%増の1366億200万円と、11カ月連続でプラスだった。内訳をみると、国内が

1.2%減の6678億2100万円と伸び悩む半面、輸出は同24.7%増の7913億4400億 円と大幅に伸びている。

足元は好調を持続しているが、「各企業の能力増強を主とした設備投資需要は、 今後数年程度の仕事量増加を見越した投資が一巡してきた」(大和総研の田井宏介 アナリスト)ことから、一般機械産業向けを中心とした内需の低迷が外需の好調を 相殺し、08、09年度の受注はほぼ横ばいにとどまると大和総研では予想する。

こうした受注環境の変化にくわえ、能力増強による人件費や減価償却負担の増 加などで、セクターの利益成長率は「過去数年と比べて来期(09年3月期)以降鈍 化する見込み。需要サイクルや営業利益率にピーク懸念が顕著化している状況では、 資本財セクターを『オーバーウェイト』とする理由はなくなりつつある」と田井氏 は考えている。

個別銘柄の株価を見ると、IHI株が一時、前週末比9円(3.6%)安の241 円と、投資家の短期的な売買コストである25日移動平均線(240円)に接近したほ か、三菱重工業や川崎重工業の株価も一時2%以上下落。住友重機械工業や荏原製 作所、日本精工、THKも値を下げた。

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