NIS株が売り気配、米TPGとの提携発表を延期-増資届出も取り消し

中小融資を手がけるNISグループの株 価が午前9時28分現在、前週末比30円(8.4%)安の326円売り気配。7日に 米投資ファンドTPGとの戦略的資本提携の発表を急きょ延期。財務省に提出 した増資計画についても事務手続き上の理由により取り消すと発表。課題であ る資本増強計画の行方に不透明感が出てきたことが嫌気されているようだ。

野村証券金融市場情報管理部の高橋公英クレジットストラテジストは一度 提出された増資計画について「TPGは中期的なリファイナンスが期待できる 融資機関ではないため、信用力を押し上げるにはやや迫力不足といった印象は ぬぐえない」と10日付の投資家向けリポートで指摘。そのうえで「当面は資本 増強が正式に合意に至るのか、その可否が何よりも重要」としている。

NISが7日にいったん財務省に提出した有価証券届出書によるとTPG を引き受け先に普通株式200億円(1億株、払込期限2008年2月20日)の新 規発行、最大8万7500個の新株予約権発行、TPGによる100億円のブリッジ ローン供与などを柱とする資金調達計画を登録した。ただ、同日夜にNISは 事務手続き上の理由で同募集決議を取り消すと発表している。

NISとTPGは7日午後5時15分から戦略的資本提携と題して予定して いた記者会見を急きょ中止。NISの丸光弘IR広報部長は10日午前、「資本 提携は日本の当局との確認作業が残っているため中止したもので、TPGとの 合意が見直しになったという理由ではない」と述べた。準備が整えば開示する としているが発表時期は未定という。

--共同取材:伊藤 小巻、安 真理子 Editor:Takashi Ueno

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