スイスのUBS:追加評価損を計上の可能性-アナリストの見方

ABNアムロ・ホールディングのアナリスト、 キナー・ラクハニ氏は9日までに、米国のサブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅ローン危機が信用市場を揺さぶるなかで、欧州の銀行大手、スイスの UBSは一段の評価損計上を迫られる可能性があると指摘した。

ラクハニ氏は「業界は一段と積極的な評価額見直しへと動いてきた」とし た上で、「UBSは債務担保証券(CDO)200億ドル(約2兆2310億円)を抱 えているが、UBSの評価額引き下げはまだ業界の基準に比べ遅れている」と 述べた。

スイス紙ゾンターク・ツァイトゥングは、UBSの取締役会が11日にロン ドンで開催される投資家向け会議を控えてこの週末に臨時会合を開き、早けれ ば10日にも業績見通しを下方修正する可能性があると報じた。情報源は明らか にしていない。

UBSはサブプライム関連で46億6000万ドルの評価損が生じ、2007年7 -9月(第3四半期)は約5年で初の赤字に転落していた。同社は、10-12月 (第4四半期)には黒字に復帰するとの見通しを示している。

JPモルガン・チェースのロンドン在勤アナリスト、キアン・アボホセイ ン氏は「UBSは先に示した見通しを維持するかどうかを決めなければならな い」として、「株式市場は完全な処理を望むだろう」と話した。同氏は11月に、 UBSが第4四半期に30億スイス・フラン(約3000億円)、08年に128億スイ ス・フランの追加評価損を計上するとの推定を示していた。同氏はまた、第4 四半期の評価損が予想を大きく上回る場合、格下げにつながる可能性があると 指摘し、「数四半期に分けて評価損を計上する公算が大きい」と述べた。

過去1カ月に発表されたアナリスト予想によれば、UBSの第4四半期評 価損は26億スイス・フラン(5人の平均)と見込まれている。ベアー・スター ンズのクリストファー・ウィーラー氏らのアナリストは、評価損が一段と大き い場合、UBSは増資または今年の配当見送りが必要になる可能性があるとし ている。

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