SIV13社の債務格付けを引き下げ、追加格下げの公算も-米S&P

米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)は7日、ストラクチャード・インベストメント・ビークル(S IV)と呼ばれる投資専門の特別目的会社13社が発行したキャピタルノート を格下げしたと発表した。さらにSIV18社の債務格付け見通しを引き下げ方 向の「ネガティブ」に置いた。これらSIVの資金調達が難しくなっているこ とが理由。

S&Pの資料によれば、資産運用会社アイガー・キャピタルが管理するオ リオン・ファイナンスは、優先債の保有者を保護するため管財人の指名が必要 な「エンフォースメントモード」入りした4番目のSIVとなった。

一部のSIVが米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資) 関連証券を買い入れていることから、投資家はSIVが発行する短期債を敬遠 している。別の米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、 純資産価値の低下を理由に、SIVの債務1050億ドル(約11兆7300億円) 相当を格下げする公算があることを明らかにしていた。

ニク・カーキー氏(ニューヨーク在勤)らS&Pのアナリストはリポート で、「今後数カ月で資産価値が認識できるほど上昇することはなく、価格下落 が続く可能性がある。資金調達の問題の方向性を変えるほど多くの投資家が市 場に戻ることはないだろう」と指摘した。

SIVは、短期債発行で得た資金を、金融機関債や住宅ローン担保証券、 債務担保証券(CDO)などより長期の証券に投資し、利益を上げる目的で設 立される。

仏ソシエテ・ジェネラルのSIV、プレミア・アセット・コラテラライズ ド・エンティティと独ドレスナー銀行のSIV、K2が発行した劣後債の格付 けは投資適格級を下回る水準に引き下げられた。米シティグループが管理する SIV3社、ファイブ・ファイナンス、セドナ・ファイナンス、ゼラ・ファイ ナンスのキャピタルノートも格下げされた。

S&Pによれば、格下げは「これらSIVの投資家の損失が現実のものと なる可能性が高まった」ためだという。

S&Pはまた、プレミアとオリオン、独WestLBのハリアー・ファイ ナンス・ファンディングが発行した優先債を格下げする公算が大きいとしてい る。

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