高利回りのイラク国債相場が上昇-米イラク政策や原油高で地合い好転

イラク国債の投資家は、ブッシュ米大統領 に信任を与えている。JPモルガン・チェースの指数データによれば、イラク 国債(表面利率5.8%、2028年償還)は7月以来、プラス15.2%のリターン (投資収益)を上げている。これを上回るリターンの国債はエクアドル債の 18%だけだ。イラク国債の利回りは、米国債を6.21ポイント上回っている。

イラク戦争などブッシュ政権の対イラク政策は、大統領の支持率低下の一 因となっているものの、投資家のイラク国債に対する見方を好転させた。在イ ラク米国大使館は11月18日、今年前半の2万8000人の追加派兵がイラクで のテロ攻撃を55%減らしたと発表した。

INGインベストメント・マネジメントで140億ドル相当の新興市場債の 運用を担当するゴーキー・ユーキエタ氏は、「センチメントが変わった」と話す。 INGは先月、イラク国債の買い入れを開始。ブルームバーグのデータによれ ば、INGは今や米フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ、米Tロ ウ・プライス・グループなどと並び最大級のイラク国債投資家となっている。

イラク最大の輸出品である原油の価格高騰も、イラク国債の需要を押し上 げている。イラクのシャハリスタニ石油相は先月、原油生産量が9月の日量200 万バレルから250万バレルに増加したことを明らかにした。

イラクは2年前、海外投資家向けに国債を発行。格付けは得ていない。ブ ルームバーグのデータは、イラク国債が2006年1月13日に額面1ドルに対 し64セントで取引が始まったことを示している。55セントまで下落したこと もあったものの、7日時点で64.24セントに戻し、利回りは9.95%となって いる。

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