アジア通貨への投資を推奨、域内中銀は通貨高を支持-スタンダード銀

英スタンダード・チャータード銀行は7日 までに、アジア諸国の中央銀行はインフレ抑制のために通貨高を望んでいると の観測から、域内通貨への投資を顧客に推奨した。

カラム・ヘンダーソン氏率いる同行の通貨ストラテジスト・チームは、12 月の月間リポートで「投資家は、円を除き、シンガポール・ドルやマレーシア・ リンギ、中国人民元、台湾ドルを含むアジアの高インフレ通貨のバスケットに 投資すべきだ」と指摘。「価格圧力は域内全体で高まりつつある」との認識を 示した。

マレーシアと中国はドル・ペッグ(連動)制を廃止した2005年以降、為替 相場を複数通貨からなるバスケットに連動させている。マレーシアと中国では、 中銀が自国通貨の上昇を抑えるためにそれぞれリンギと人民元を売却。このた め、銀行システムには資金が供給され、インフレ抑制を困難にしている。

シンガポール時間正午(日本時間午後1時)現在、シンガポール・ドルは 1ドル=1.4451シンガポール・ドルと、10-12月期に入って2.8%上昇。マレ ーシア・リンギは同2.2%上昇の1ドル=3.3315リンギとなっている(ブルー ムバーグの集計データによる)。人民元は同1.4%高の1ドル=7.4012元、台 湾ドルは同1.1%高の1ドル=32.313台湾ドルだ。

スタンダード・チャータードのシニア・ストラテジスト、デービッド・マ ン氏によると、同行は来年末までに対米ドルで、シンガポール・ドルが1.4シ ンガポール・ドル、マレーシア・リンギが3.27リンギ、人民元が6.84元、台 湾ドルが32台湾ドルにそれぞれ上昇するとみている。

リポートは、米国の信用市場関連の損失が同国の景気減速につながる恐れ があるなか、アジアの中銀は利上げよりも通貨高を選択する可能性があるとの 見通しを示した。

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