ブッシュ政権のサブプライム救済策:遅過ぎ不十分で、悪影響の声も

ブッシュ米大統領は6日、変動金利型の米 国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの金利切り替えを停止 する借り手救済案を発表した。民主党議員は同案が十分ではないと批判し、格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は一部の住宅ローン担保 証券の格付けに悪影響を及ぼす可能性があると指摘した。

ブッシュ大統領によると、ポールソン米財務長官が他の監督当局や住宅金 融会社と協議し取りまとめた案は、最大で120万人の住宅保有者の救済につな がる可能性がある。同案は住宅ローン金利が上昇すれば、返済に行き詰る借り 手の救済を目的としている。

ハーバード大学のジョイント・センター・フォー・ハウジング・スタディ ーズのディレクター、ニコラス・レツィナス氏は「正しい方向への小さな一歩 だ」と述べた。同氏はこの案がサブプライムの借り手の約15-20%の救済につ ながると見積もっている。「重要なばんそうこうではあるが、依然血が出てい る状態だ」と付け加えた。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)の6日の発表によると、7―9月期(第 3四半期)の米住宅ローン延滞率は約20年で最大だった。S&Pは金利固定に ついて、一部の住宅ローン担保証券の価値を押し下げると指摘した。

救済案は2008年1月-10年7月の間に変動金利が切り替わるローンの借り 手で、現在は返済の滞納がなく、過去1年に60日を超える遅延もない借り手が 対象となる。金利切り替え後の支払いに対応できない借り手は「5年間金利を 凍結することができる」という。

米下院金融委員会のフランク委員長(民主、マサチューセッツ州)は、同 案が信用力のより高い借り手を切り捨てることになると難色を示した。またウ ォーターズ下院議員(民主、カリフォルニア州)は「このプロセスがもっと早 く始まっていれば良かった」と述べ、「救済されるのは非常に数少ない人々だ けだ」と指摘した。

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