米サブプライム金利凍結案はMBS格下げにつながる可能性-S&P

格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は6日、変動金利型のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅 ローンの金利切り替えを停止するポールソン米財務長官の計画は一部の住宅ロー ン担保証券(MBS)の格下げにつながる可能性があると指摘した。

S&Pは6日付のリポートで、「米国の一部の第1抵当住宅ローンの金利 切り替えを停止することは」、住宅ローン担保証券の一部の格付けに「悪影響を 与えるだろう」と書き、融資の条件変更は投資家への支払い原資の減少につなが ると説明した。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)によると、米国の住宅ローン延滞率は7 -9月(第3四半期)に20年ぶり高水準となった。S&Pのリポートによれば、 2005年から07年1-6月(上期)に組成された住宅ローン担保証券で、担保債 権の70-80%は変動金利型住宅ローンとなっている。

また、フィッチ・レーティングスの住宅ローン担保証券グループのマネジ ングディレクター、グレン・コステロ氏は、米政府の計画は「住宅ローンのデフ ォルト(債務不履行)率を安定させ、高格付けトランシェの一段の格下げリスク を軽減するかもしれない」が、「より格付けの低いトランシェへの影響は現時点 では不明瞭だ」と述べた。

S&Pは、住宅ローンの条件変更が差し押さえの減少につながれば、住宅 ローン担保証券保有者の利益につながるかもしれないとしている。同社は「差し 押さえを減らし、サブプライムローンの借り手が持ち家を保持できる戦略を支持 する」が、「場合によっては、悪影響が効果を上回ることも考えられる」との見 方を示した。

ブッシュ米大統領は6日、ポールソン長官と規制当局がローン業者との間 で、一部の住宅ローンについて5年間金利を凍結する案で合意したと発表した。

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