トップカル株が急騰、関東拡充で今期も最高益更新へ-利益率も向上中

書籍、CD、DVDなどの販売店を展開す るトップカルチャーの株価が急騰。5日公表の前期(2007年10月期)決算で粗 利益率が改善したことが確認できたほか、今期も関東エリアで4店の大型複合 店の出店を計画し、過去最高益を更新する見通しを示したことから、業績拡大 を期待した向きから買いが入った。

この日は買い気配でスタートし、午前9時15分すぎに前日比20円(4.5%) 高の467円で寄り付いた。その後も小口の買い注文が相次ぎ上げ幅を拡大。午 前終値は同7.8%高の482円となり、東証1部上昇率ランキングで7位に付けた。 午前の出来高は6万1200株、約定数は154件で、平均取引サイズは397株。

トップカルが5日の取引終了後に発表した前期連結決算によると、経常利 益は前期比16%増の11億円で、過去最高になった。CDやDVDなどのレンタ ル商品の仕入れ方式を変更、売り上げに応じて仕入れ代金を支払う「PPT(Pay Per Transaction)」の導入で、粗利益率が1.2ポイント改善。経常利益率は4.0% に0.4ポイント向上した。

PPTはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が中心となって 推進する仕入れ方式で、CDやDVDなどのソフトメーカーを巻き込み、レン タル回数に応じてメーカーに利益を還元していく新しい流通システム。PPT 導入企業は初期コストを抑えて品揃えを充実できる利点がある。

今期(08年10月期)の連結業績予想は、売上高が前期比10%増の310億 円、経常利益が同16%増の13億円。1株利益(EPS)予想は59円85銭と設 定した。同社総務部IR担当の飯田真貴氏によると、今期の粗利益率は30.8% に若干悪化する見込み。PPTの細かい条件を変えることが主因だが、商品陳 列面での工夫などで粗利益率を上げていきたい構え。

同社は「ミックス売り場」と名付けた独自の生活提案型コーナーに注力、 「新商品でコーナーをつくるのではなく、既存商品の組み合わせなどで売れ筋 商品をつくり出そうと努力している」(飯田氏)。前期に好評を博した例は、 新社会人向けに、ビジネス入門書、漫画「島耕作」シリーズ(弘兼憲史作)、 名刺入れなどのビジネス小物、文具などを並べたもの。今期も「相乗効果で買 い上げ点数が増えるような企画をつくっていきたい」(飯田氏)と言う。

今期の配当は前期比5円増の15円を予定。5日終値で算出した配当利回り は3.4%。市場では「個人投資家にとって配当利回りは魅力のひとつ。現在の市 場には内需ディフェンシブ銘柄を中心に配当利回りの高い銘柄がある」(CF i代表の千原詮ストラテジスト)との指摘があった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE