米政府がサブプライム救済策発表、金利5年間凍結-景気後退を阻止

ブッシュ米大統領は6日、住宅差し押さえ の急増が6年に及ぶ景気拡大の継続を脅かすのを阻止するため、サブプライム (信用力の低い借り手向け)住宅ローンを対象に金利を一定期間凍結する計画 を発表した。

ポールソン財務長官と規制当局はローン業者との交渉で、一部のローン金 利を5年間凍結することで合意。2010年7月までに変動金利(ARM)型住 宅ローンの金利リセット(改定)を迎える借り手が対象になる。

ポールソン長官はワシントンでの記者会見で、「難しい問題であり、完璧 な解決策というものは存在しない」と述べ、「2008年から2009年にかけてサ ブプライムローンの借り手180万人が金利のリセットを迎えると予想されてお り、現行システムではこうした問題ローンに十分に対応できない」と説明した。

3年目に入った住宅不振で住宅価格はさらに押し下げられ、これに伴う経 済成長の抑制で、エコノミストらは今四半期成長率が1%を下回ると予想して いる。サブプライム住宅ローン担保証券の急落に端を発する金融市場の混乱で、 メリルリンチやシティグループでは最高経営責任者(CEO)が更迭されたほ か、動揺は世界的に広がりをみせ、連邦公開市場委員会(FOMC)はすでに 2度の利下げを実施した。

ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院のスーザン・ワクター教授は、 「今回の計画がなけれは、住宅価格が及ぼす経済的影響は大規模なものにな る」と指摘した。

ブッシュ大統領は「住宅市場は変革の時期を迎えた」とし、差し押さえは 景気に打撃を与えるとの声明を発表。記者会見にはポールソン長官とジャクソ ン住宅都市開発長官が同席した。

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