ECB:政策金利4%に据え置き-インフレと成長リスクのあい路に

欧州中央銀行(ECB)は6日、フ ランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短期 買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の応札最低金利を 4%に据え置くことを決めた。市場の予想通りの結果となった。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によると、 回答した62人全員が金利据え置きを予想していた。

この日の政策委員会では、上限政策金利の限界貸出金利が5%、下 限政策金利の中銀預金金利も3%にそれぞれ据え置かれた。

ユーロ高や信用コストの上昇を背景にユーロ圏では成長リスクが高ま る一方で、食品とエネルギー価格の高騰でインフレは6年半ぶりの高水準 に上昇している。エコノミストはECBが2008年のインフレ見通しを引 き上げるとともに、経済成長率予想を下方修正するとみている。

ベアー・スターンズ・インターナショナルの欧州担当チーフエコノ ミスト、デービッド・ブラウン氏は「ECBは現在、政策の空洞化に陥 っている」と指摘。さらに、「短期的なインフレリスクの上昇や長期的 な景気拡大の下振れリスクに取り囲まれている」と語った。

ECBは9月に利上げを見送り、その後も米住宅リセッションの余 波で銀行の貸し渋りがみられ信用コストが上昇するなか、政策金利を据 え置いている。ECBによる短期金融市場への資金供給にもかかわらず、 3カ月物ユーロ建てロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)は7年ぶり の高水準を付けている。

ECB政策委員会のなかには利下げを支持する可能性を示唆してい たメンバーもいた。ECBのゴンサレスパラモ理事は3日の講演で、金 融市場の混乱が経済成長とインフレの抑制につながった場合、ECBが 利下げを実施することは正当化されるとの見解を示していた。

ABNアムロ・ホールディングの欧州担当エコノミスト、ダリオ・ パーキンス氏は、「ECBはここ数週間ますます意見が分かれている」 と指摘。さらに、「ハト派は景気見通しについて一段と懸念している。 しかし、タカ派のインフレ懸念も強まっている」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE