OECD:FRBとECBに利下げ回避促す-景気の底堅さ予測(2)

経済協力開発機構(OECD)は6日、米 連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)に対し利下げを回避 するよう促した。米住宅不況の影響を世界経済が乗り切ると予測している。

OECDは、来年の加盟30カ国全体の成長率見通しを2.3%と、今年5月 に示した2.7%から下方修正した。2009年は2.4%成長になると見込んでいる。 07年の見通しは2.7%で据え置いた。

OECDは半年ごとに公表する経済見通しで、貿易と雇用、企業利益がし っかりしていることが世界経済を守る役割を果たしており、米住宅市場と商品 相場、金融市場における「最近のショックを考慮すれば実際はそれほど悪くな い」と指摘した。

こうした楽観的な見方が、インフレが長引く中、欧米の中央銀行は金融政 策を緩和することに慎重になるべきだとの提言の背景。日本銀行はデフレ脱却 を確実にするため利上げを回避すべきだとしている。OECDのエコノミスト、 ヨルゲン・エルメスコフ氏は「主要3地域における金融政策は今のところ維持 されるべきだ」と指摘した。

OECDは米成長率を今年は2.2%、来年は2%、09年は2.2%と予想。 5月時点では今年は2.1%、来年を2.5%と見込んでいた。米経済のリセッショ ン(景気後退)リスクが高まらなかったとしても、短期的な景気減速がFRB の追加利下げを「必ずしも」保証するものではないとしている。米成長率は来 年、長期トレンドを若干下回るだけで、エネルギーコスト上昇とドル下落がイ ンフレ要因になる可能性があるとしている。

OECDによれば、住宅市場の危機が終われば、利上げの必要が出てくる 公算があるとしているものの、それは09年7-12月期になるとしている。

ユーロ圏13カ国の成長率は、07年の2.6%から08年は1.9%に低下する と予想。5月時点の2.7%、2.3%からいずれも下方修正された。09年は2%成 長を見込んでいる。OECDは、ECBが「警戒感」を示す必要があり、景気 減速と高水準のインフレという状況にある中、現在は利上げも利下げもすべき ではないと指摘した。

OECDは日銀の金融政策について、インフレ圧力が見られないことや低 調な個人消費を理由に、現行の0.5%からの利上げを避けるべきだとしている。

また今週政策金利を引き下げたカナダ銀行に対しても、追加利下げは回避す べきとの見方を示した。これに対しイングランド銀行(BOE)については、英 国でのインフレ鈍化を受け、「連続」した利下げの余地があるとしている。

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