英RBS:信用資産、15億ポンドの評価損-通期利益は予想以上へ

英銀2位ロイヤル・バンク・オブ・スコット ランド(RBS)は6日、信用市場の悪化で15億ポンド(約3360億円)の評 価損を計上したものの、2007年通期利益はアナリスト予想を上回る見込みだと 発表した。

RBSの資料によれば、同行の業績は予想を「かなり上回る」見通し。こ の発表を受け、同行の株価は11月12日以降で最大の上昇となった。アナリス ト予想では、通期利益が前年比6.5%増の98億ポンドとされていた。米サブプ ライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンとレバレッジド・バイアウト(L BO、買収相手の資産を担保に買収資金を調達する手法)関連融資を含む評価 損の規模はアナリスト予想と一致した。

MFグローバル・セキュリティーズ(ロンドン)のアナリスト、サイモン・ モーガン氏は「利益が市場予想をかなり上回るということは非常に良いニュー スだ」と指摘した。同氏はRBS株の投資判断を「中立」としている。

世界の金融業界ではこれまで、サブプライムの混乱で約700億ドル(約7 兆7500億円)の評価損計上を余儀なくされている。RBSの発表によれば、同 行は160億ユーロ(約2兆5800億円)で買収したオランダのABNアムロ・ホ ールディングの投資銀行業とアジア事業で3億ポンドの評価損を計上した

RBSの株価はロンドン時間午前8時15分(日本時間午後5時15分)現 在、前日比7.5%高の500.5ペンスで、時価総額は501億ポンドとなっている。

RBSは、債務担保証券(CDO)を含む米サブプライム住宅ローンを裏 付けとした資産で約9億5000万ポンド、LBO関連融資で2億5000万ポンド の評価損をそれぞれ計上する見通し。RBSは、LBOの資金調達のための融 資提供で欧州最大手。

フレッド・グッドウィン最高経営責任者(CEO)は記者団との電話会議 で今回の発表について、同行の債券運用において「合計の損失がどの程度にな るかをつかむための試みだ」とし、「保証はまったくない。下期(7-12月) は良いことばかりではなかった」と述べた。

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