トヨタ:人支援ロボットを中核事業に育成、10年代早期に実用化へ(2)

世界2位の自動車メーカー、トヨタ自動車 は6日、人の生活などを支援する「パートナーロボット」の開発方針を発表した。 「家事」「介護・医療」「個人移動」「モノづくり」の4分野の支援を目的に開 発、2010年代の早い段階で実用化し、同社の中核事業に育てていく。

トヨタは同時に現在開発を進めている個人移動支援の「モビリティロボッ ト」と、バイオリンを演奏できる2本足の「バイオリンロボット」の2種類の新 型ロボットを発表。時速6キロで人を乗せたり荷物を運んだりできるモビリティ ロボットは08年後半から実用化試験を開始。バイオリンロボットは家事や介 護・医療支援ができるようにさらに高機能化を進めるという。

トヨタの渡辺捷昭社長は同日、都内での会見で、「パートナーロボットを中 核事業に育てたい」と表明。このため、開発部隊を3年以内に現在の倍の200人 に増やすとともに、来年度中に広瀬工場(愛知県豊田市)内に実験棟を新設し、 本社工場などに分散している技術者を集約する。来年度からは新型ロボットを社 内や関係病院などに導入して実証実験を行い、次のステップでビジネスモデルや 市場規模を検証するとしている。

渡辺社長は、パートナーロボットの事業展開について具体的な数値を示さな かったが、制御など自動車の開発にも転用できる技術が今後生まれてくる見通し であることから、同社の技術開発の中核を担うようになると強調した。内山田竹 志副社長は会見後、一部記者団に対し、パートナーロボット普及の条件のひとつ となる製品価格について、モビリティロボットの場合で、現在市販化されている 「電動車いすがひとつのターゲットになる」と述べた。

4分野すべて実用化

トヨタは、これまで「パートナーロボット」として「2足歩行型」、高速で 移動できる「車輪走行型」、人を乗せて移動できる「搭乗歩行型」の3タイプを 開発し、05年開催の「愛・地球博」には楽器演奏するロボットなどを出展した ほか、今年8月からは愛知県豊田市のトヨタ本社にある展示施設「トヨタ会館」 に車輪走行型の施設案内ロボットを導入している。

今回の発表では、これまでの開発を踏まえて、パートナーロボットの具体的 な使用分野や開発の方向性、さらには実用化の目標時期を示した格好。また内山 田副社長は会見後、今回示した4つの分野すべてで実用化を図る考えを明らかに した。

トヨタ株価の6日終値は前日比100円(1.6%)高の6240円。

--共同取材:藤村奈央子   Editor:Kenzo Taniai, Hitoshi Sugimoto

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