インド株の超強気相場も瀬戸際か-ハルビスのデュガル氏は弱気に

インド株式市場は、超強気相場が最悪の弱 気相場に転じる瀬戸際にある。インド株の運用規模で世界一のサンジブ・デュ ガル氏でさえ、顧客に対し保有株を現金化するよう促す可能性がある。

HSBCホールディングス傘下のハルビス・キャピタル・マネジメント (シンガポール)で、投資ディレクターとして110億ドル規模のインド株を運 用する同氏は、「投資家が織り込んでいるのは企業利益やニュースではなく、 人々の夢だ。リスクが報われる比率は好ましいものではない」と話す。

インド株の予想株価収益率(PER)は23.6倍。香港のハンセン指数の

20.2倍、韓国総合株価指数の14.6倍、米S&P500種株価指数の15.9倍と比 べると割高だ。

デュガル氏が手掛けているルクセンブルク籍の「インディアン・エクイティ ・ファンド」は、海外投資家向けに85億ドルの資産を運用している。同ファン ドの運用成績は今年、プラス63%。ブルームバーグのデータによれば、インド を投資対象とする資産10億ドルを超えるオフショア株式ファンド15の中では、 2番目の好成績だ。

ボンベイ証券取引所のセンセックス30種株価指数は10月29日、取引時間 中に20000を突破。デュガル氏が弱気に転じたのはこの日だ。同氏はまだ、顧 客に対し、自身の心変わりを伝えていない。同指数は2年足らずのうちに2倍 の水準に上昇し、今年は中国とバングラデシュの指数に次ぐアジア3位の上昇 率となっている。

インド株が今後1年半から2年の間、下落すると見込んでいるデュガル氏 は、投資家に資金の一部を引き出し、別市場の割安感のある株式に投資するこ とを勧めるか思案中だ。

インディアン・エクイティはインド株に投資し続けるのが投資家との約束 で、デュガル氏は最良の割安株を探している。「もっとディフェンシブで割安 感のある、幾つかの選択的な成長株を買い入れたい。だが、成長を織り込み済 みの株式は保有したくない」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE